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『ちいさいひとと、手しごとを楽しむ暮らし』0歳から一緒に・・ごはん、おやつを作ろう

2006年03月14日

いちごジャム.jpg

我が家では、ごはんのしたくをちいさいひと達と一緒にしています。
「あ、そろそろごはん作ろうかな」と私がつぶやくと
「ぼくもやるー!」「はいはーい」と、ふたりは手を洗ってスタンバイ。
やわらかい春キャベツの葉を一枚ずつはいで洗ったり、
いちごのヘタをとったり。
床をちらかしたり水浸しにしたりもしますが、
後片付けまで一緒にやります。
ものすごく時間がかかりそうですが、
「やだー!一緒に遊んでよー!」と
泣いてまとわりつかれて中断しながら作るより
ずっと早くできあがります。
焦ってイライラ料理するより、
のんびり子どもと楽しむ料理の方がずっとおいしく感じます。

ごはんと汁ものとおかず一品、お漬物。
これがいつもの食事の基本です。
だから、料理のしたく時間はそれほどかかりません。
ものたりないように思われるかもしれませんが、
ごはんは玄米か分づき米で
おわんにふんわり、山に盛ります。
汁ものは野菜を3種類と海藻類を1種類入れ、
おかずもたっぷりの野菜や乾物で滋味豊かに。
季節の野菜を中心にしえいるので同じ素材が重なりますが、
したごしらえや切りかた、味つけを工夫しながらいただきます。
料理は暮らしの基本であり、絶対に欠かせない仕事。
それをちいさい人と楽しみながらゆっくりやっています。

たとえばもうすぐ、豆の季節。
豆をさやから出す作業は本当に夢中でやってくれます。
もやしのヒゲを取る、野菜の皮をむく、ゴマをする・・・。
任せたり、一緒にしてみたりすると、
料理のひとつひとつの作業をとてもていねいにやっていることに驚きます。
素材を実に愛おしく扱うのです。
きゅうりのヘタも、
ほんっとにはじっこだけをちょびっと切って落とすだけ。
ガーッ!と野菜をたたき切って鍋に投げこむようなこともしません。
サク、サク、とゆっくり切り、
赤ちゃんをお風呂に入れるみたいにだしの中へそうっとすべらせます。
実にスローですが、
自分のごはん作りに欠けているものを教えられるような気がしています。

お料理.jpg

もともとは、食物アレルギーを持つ息子が成長して自立した時に
“食べるものがない”とならないようにと思って
0歳のときから始めた『おだいどこ育児』でした。
母乳育児やアレルギーを経験したことで
心と体にやさしい食があると気づく方は多いと思います。
でも、母ひとりで「頑張って」食事を作っていると、
ごはんづくりがだんだんつらい作業になってきます。
それなのに食事の支度はやらないわけにはいかない、
簡単には逃れられない仕事です。
たかが『ごはん』。されど『ごはん』ですよね。

すっかりお料理大好き!になって興味深々で台所に侵入する彼らですが
一緒に楽しもうという心構えでいると
「あっちへ行ってて!」と邪魔にすることもなく、
一緒に遊んであげられないという罪悪感を感じることもありません。
ちいさい人が寝てる間に料理するのではなく、
おきてる間に一緒に料理することで、自分の時間も持てます。
夫が休みの日は、パパも仲間入り。
慣れない夫が「あれ?!」と悪戦苦闘する姿に
「そうじゃないよ〜。こうやるの!」とおおいばりで教えてあげて大喜びです。

お料理を食べるとき。
それを作ってくれる人がいる。
そのことを知っておいてほしい。
それに、食べることは楽しい!
・・・だから、
単純に『一緒に作って一緒に食べる』を楽しみたいと思っています。

(おもちゃコンサルタント ひでひで)

投稿者 Kosodate : 2006年03月14日 15:41

コメント

子どもは自分が作ることで、苦手なものも「おいしい、おいしい」を連発して食べてます。一緒に作るって、いいですね!

投稿者 ゆかママ : 2006年03月15日 23:38



ゆかママさん

こんにちは♪
コメントありがとうございます。
苦手な食材も“無理強い”するんじゃなくて
「こんなふうにすればおいしく食べられるんよ」って
“提案する”って、大事ですよね。
私は、苦手なもの(よく聞くのはピーマン、にんじんとか?)を刻んでわからないようにして料理に入れるというのが、すごくイヤなんです。
おとなだって、だまされて食べてたと知ったら腹がたつと思います。
だから、苦手なはずなのに「おいしい、おいしい」って食べてくれたら最高!ですよね〜☆

投稿者 ひでひで : 2006年03月16日 00:13



今年高1になる息子も1歳のときから包丁を持たせて、きゅうりなど切らせていました。指を切るのも経験だと思っていましたが、予想に反して一度も怪我をしたことがありません。子どもなりに慎重に丁寧にやっていますよね。中学校を卒業してから高校に入るまでの長い春休みに「家の仕事の中で何がやりたい?」と聞くと「料理」と答えました。今は一緒に台所に立って、一緒に夕食を作っています。なんだか小さいときに戻ったみたいで嬉しいです。

投稿者 kino : 2006年03月22日 20:33



ひでひでさん、こんばんは
我が家はどこかで間違ったのか、お野菜きらい!を最近連発しています。ここで修正しなければと思っているのですが・・・たしかに自分できったお野菜が入っているお味噌汁は全部食べてくれます。
小学校の給食、おのおの取り分けた後、このごろは嫌いなものは食べる前に返していいことになってるんだそうです。この春休み、がんばってみます。

投稿者 まきママ : 2006年03月22日 22:46



料理に対する考え(漬け物ピラミッド)、子供との接し方同感です♪スピリチュアルな世界を大事に思う私は、子供の魂に教えられる事・子供だからこそ〜。と人格を大事にしなくてはと日頃思っています。‘ちいさいひと’っていう表現!気にいりました。私も使わせてもらおうと思いますm(__)m

投稿者 みかさん : 2006年03月23日 12:14



kinoさん
「家事に協力して」と半ば強制してやらせると、できあがった料理のお味がイマイチ・・・なんですよね〜本当に不思議です。
kinoさんの息子さんのように「家の仕事でやりたいのは料理」と自分で言ってくれる日が楽しみです。
一緒に料理しながら交わす何気ない会話が一番の醍醐味だったりしますね。上げ膳据え膳の子も多い(!)このごろ…。素敵なエピソードありがとうございました(^^)

投稿者 ひでひで : 2006年03月23日 12:25



まきママさん

コメントありがとうございま〜す♪
野菜類は、多少なりとも“苦味”を含んでいるので、人間は本能的に拒否したい味だと聞いたことがあります。毒の存在を感知する味だとか。
給食で嫌いなものをあらかじめよけておく、というのは、食事でマイナス体験をさせないための取り組みでしょうか。好きなものでも食べ過ぎて気分が悪くなったとか、お腹がいっぱいなのに無理やり食べさせられたとかのマイナス体験をすると、脳の働きで、好きなはずがいつのまにか嫌いなものになったということがあるそうです。
たぶん、まきママさんも私も「残さず食べなさい」と教育された世代だと思います。でも、全部食べきることにこだわらなくてもいいんじゃないかなぁと私は思っています。「自分で野菜を切った味噌汁は全部食べる」それってスゴイことですよ!自分でおわんによそう、食べられる量を自分で決めて食べてもらうのもいいかもしれませんね☆
                                                                                                

投稿者 ひでひで : 2006年03月23日 12:36



みかさん

「スピリチュアル」は、私にはよくわかりませんが本当に“ちいさいひと”に教わってばかりです。
おとな=おおきいひとは、色んなことを忘れてしまってる気がします。純粋に楽しむ。そんな素朴な心ひとつとっても、難しくなってしまって…。
素食・粗食は調理時間もいらなくって、本当に助かりますよ。おにぎりさえあれば満足!焼きおにぎりだとスゴーイの我が家です(笑)

投稿者 ひでひで : 2006年03月23日 12:41



我が家の息子たちも食べるのも料理するのも大好きです。時に「面倒くさいな…」と思ったりすることもありますが、自分が手伝ったお料理を、おいしそうにおいしそうにほおばる時の笑顔に、いつも完敗です。みんなで作った時の食卓は、決して豪華でなくても、会話が弾む楽しい食卓になりますよね。会話は食事の基本。子どもには心も体も豊かになってほしいですよね(^.^) 連載応援してますよ〜がんばってくださいね♪

投稿者 ほっこりー : 2006年03月23日 20:27



ほっこりーさん

コメントありがとうございます♪
おだいどこを家族で楽しんでいる方が多くて嬉しい限りです。それも「息子」が多くて!…だいたい、男女関係ないですよね、食べることは人間みんな必須…ですもの。

投稿者 ひでひで : 2006年03月24日 22:09



おもちゃコンサルタントのMLのご案内で拝見いたしました。私は兼業主夫(?)なのでたびたび子ども(幼児2人)と料理をします。しかし、腹が減ってから急いでつくらねばならぬことが多く、ついイライラします。子ども用の小さいセラミックスの包丁の切れ味がうちにある包丁の中で一番良いです。ヒデヒデさん、これからも多方面でご活躍ください。

投稿者 ただじゅん : 2006年03月26日 08:40



たたじゅんさま

こんにちは♪
ちいさいひとと一緒にやるごはんの支度は、
食べようとする食事の「次のごはん」をしてもらうようにしています。
たとえば、夕ごはんの支度をしてるときに「やる〜」と来たら、朝ごはんのお味噌汁用の野菜を切ってねと任せるという具合です。

ちいさいひとは作業が丁寧ですからかなりスロー。
ほんとに一緒にやろうとしたら、ごはんの時間に間に合わない!
確かにイライラしちゃいますよね。
作業も、おだいどこで並んで。。。でなく、ちいさいひとは自分用のまないたと包丁とか、道具を運んでもらって、テーブルで切る、混ぜるなどします。
対面式キッチンなので、こちらも作業の様子を眺めながらしごとができますし、親が手出し口出ししすぎないので、ノビノビやってるように感じます。

ただじゅんさんも、ご活躍ください。

投稿者 ひでひで : 2006年03月28日 00:10



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