ふくおか子育てパーク

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第2回 給食のおばちゃん

2012年12月19日

 前回のコラムで軽く触れましたが、私は自校式給食の調理員の仕事をしています。親しみやすい言葉でいうと、『給食のおばちゃん』です。今は、『調理員の先生』と子ども達に呼ばれています。私自身、大量に調理をする仕事が初めてなので、最初の頃は『?・?・?』と頭の中はハテナだらけで、毎日が社会科見学のようでした。『量が増えただけで、家でも料理しているし大丈夫だろう・・・』などという安易な考えも、あっという間に崩れ落ちてしまいました。(泣)今でも調理の予習・復習と日々勉強の毎日です。
 
 子どもたちが調理場に給食を取りに来る時、調理員は、先生という立場で、子どもたちと接します。『熱いから気を付けてね』『重いけど大丈夫?』など声をかけますが、必ず『たくさん食べてね〜』といって教室に送り出します。『は〜い』と言ってくれる子もいれば、『・・・』(無視かい!)という子も・・・。本当は『残さないでね』『全部食べてね』と言いたいのですが、子どもも子どもの事情があるかな(好き嫌いなど)と思い、一歩引いて『たくさん食べてね』と言うのです。というのも、『給食が残ると、やっぱり悲しい!!』からです。
  残菜率の多いメニュー。それは・・・
・嫌いな食べ物が入っている。
・良くかまないと食べにくい食材が使われている。
・聞いた事のないメニュー。
 前回のコラムで書きましたが・・・『給食で食べる経験をたくさんしてほしい!』と思います。給食のメニューには、子どもに必要な栄養がたっぷりです。

 給食の調理員になって、うちの子は、『これ、給食で食べたことある』とよく言います。我が家の食卓が給食化しているようですが、たくさんの旬の食材をおいしく食べることが出来るので、給食のメニューをかなり参考に夕食を作っています。地域によって『給食献立表』は違ってくるのかもしれませんが、じっくり見てみると色々な発見があると思います。子どもと一緒に献立表を見て、どんな料理になるのか考えてみるのも楽しいと思います。給食の献立と同じ食材で全く違う料理が出来てしまうことがあるかもしれません。
(調理員として働く前に何度かチャレンジしてみましたが、子どもの評価はことごとく『給食とはちが〜う』でした。)

 人の体は『食べた物で出来ています』が、心を育てるのには、『愛情』が必要だと思います。給食は、納品してくれる方々・給食を作る人・メニューを考える人・給食を運んでくれる人などたくさんの人々が給食に携わっています。きっと、『子どもを思う親の気持ち』で給食に携わる仕事をしているのではないかと思います。給食は、『愛情も栄養もたっぷり』です。だって、私たち調理員は「おいしくなぁれ。げんきになぁれ」と思いながら、給食をつくっていますからネ!

投稿者 Kosodate : 2012年12月19日 09:57

コメント

子どもの頃「給食のおばちゃん」が大好きでした!給食を食べるのが遅くなったとき、優しく声をかけてくれて・・・子どもにとって「給食のおばちゃん」は、ほっとする存在ですよね。重労働で大変だと思いますが、これからも元気もりもりの給食を作ってくださいね!

投稿者 スミレ : 2012年12月20日 11:54



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