はじめまして。私は幼稚園に勤める体育専任教師です。本園における取組みを紹介させて頂き、子育てのお役に立てれば幸いです。どうぞよろしくお願いします。
さて、本園でも先月運動会を行いました。子ども達の生き生きとした笑顔がとても印象的な運動会で、子ども達にとって運動会がどれ程楽しかったか、またその経験で得た達成感まで伝わってきます。本園は創立以来「健康教育」をベースとする中で、運動会は年間行事の中で我々教師は基より子ども達も一番力が入る行事です。幼稚園教育の集大成とも言える運動会後、年長児には「いつでも一年生になれるね!」と話す程の成長ぶりです。子ども達は運動会を通し様々な面で成長しますが、とりわけ成長を感じるのが精神面です。
特に年長児は、組み立て体操(写真?)、プレイバルーン(写真?)に加え、一輪車・なわ跳び・トランポリン・マット・平均台・跳び箱・鉄棒 といった運動をサーキット形式で行う、3つのプログラムにチャレンジします。どれも子ども達にとって簡単なものではありませんが、練習への取組みには積極的な姿が見られます。
今、何不自由ない時代、そして過保護な環境で育っている子の多い中、我慢・辛抱といった体験とは縁遠い子ども達に、逞しく生きる力を身につけさせることの出来るのが運動会練習です。
例えば、組み立て体操を例に挙げれば、専門家の中には「幼稚園で組み体操など時代錯誤だ」との考えもありますが、下で土台となれば重たいし、痛いし、汚れます。逆に、上に上がれば恐怖心でいっぱいです。それでも土台は上の子が怖くないよう、重さや痛さに耐え歯をくしばり、上の子もまた、土台の子を気遣い丁寧な上り下りを行い、自分の足で汚れた体操服を叩いてやる姿に、子ども達一人一人に困難に打ち勝つ忍耐力、やり遂げる責任感、そして何より友達を思いやる心が、この組み立て体操の練習を通しても引き出され育っています。
人は、「体」も「頭」も「心」も、使った分だけ成長します。心(精神面)の成長こそが、生きる力の根幹ではないでしょうか。
愛宕幼稚園 松延 純一
投稿者 Kosodate : 2009年11月04日 14:45
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こんにちは!はじめまして!
初めてみて、ファンになりました!
そうなんですよね!体を動かすことで思いやりを育てることもできますよね。
うちの子どもが通った幼稚園も組体操がありました。
年長さんの立派な演技を見て、年中さんが「来年、あれがやりたい!」と思うようです!
テレビやビデオをみて、こんな風にしなさいと言われるより、目の前で頑張っている姿をお手本にして欲しいです!
先生、ありがとうございました。
投稿者 ちい : 2009年11月05日 16:06
ちいさんコメントありがとうござす。
運動会に限らず年長さんは、年少・年中の子ども達にとって憧れでありお手本となっています。いつも一緒に遊んだりお世話をしてくれたる身近な存在であるお兄さんお姉さん達の姿は、3歳児の心にもストレートに伝わるようです。「かっこいい!」「あんなふうになりたいな〜」といった憧れ無くして、子ども達のやる気(自発性)は生れません。
子ども達は、好奇心旺盛で感受性豊かです! 画面(メディア)では伝わらない感動をより多く体験してほしいと願っています。
投稿者 松延 : 2009年11月10日 14:46
はじめまして。
松延先生は幼稚園の体育専任教師をされていらっしゃるのですね。体育専任の先生がおられる幼稚園って初めて聞きました。子ども達の身体と運動をとても大切にされているのが講座から伺えました。これからのお話を楽しみにしています。
投稿者 もみじ : 2009年11月11日 09:59
もみじさんコメントありがとうございます。
本園は健康教育に従事し、創立(昭和52年)以来、体育専任教師をおいています。私は二代目の体育専任教師として、今年で幼児指導にあたり12年目になります。子ども達と過ごす毎日は発見や感動の連続です。
次回は、子ども達の運動能力低下問題を踏まえ、今月本園で行った「体力テスト」を題材にしたものを考えております。
投稿者 松延 : 2009年11月11日 12:00
こんにちは。松延先生には娘がお世話になりました!
たしかに、幼稚園の専属の体育講師という存在が珍しくて最初はスパルタ教育!?と疑心暗鬼の目で眺めておりましたが、日常的に子ども達とふれあい、一人一人の得意・不得意を見分けながら、楽しく運動をさせていく姿を見て、安心するようになりました。
おかげで、上の子たちが小学校の上級生になるまでできなかった逆上がりが、娘は在園中にできるようになりました。何度も何度も練習して、ようやく逆上がりができた時の感動は、彼女の中で確実に育っていて「あれができたんだから!」と、今も励みになっているようです。
ぜひ、先生の持論でもある「あそび」の中での子どもの運動機能の向上についても、書いてくださいね。
楽しみにしております。
投稿者 卒園児の母 : 2009年11月16日 16:47
卒園児さんのお母様の嬉しいコメントにニンマリです!!
幼稚園での経験が自信となり、小学校で頑張ってくれていることを何より嬉しく思います。目標を持つことの大事さ、それに向かって頑張る姿勢、達成したときの喜び、運動に限らず何かをやり通す上では重要なことですよね! 更なる目標に向い、頑張っている卒園児さん達のご活躍を幼稚園から応援しています。
投稿者 松延 : 2009年11月17日 14:19
松延先生お返事ありがとうございます。
幼稚園で組体操を経験した子としていない子とでは、小学校になったときの組体操でずいぶん違うようです。
経験していない子どもたちは、組体操の練習の時から「やろうとしない」お子さんが多くて・・・練習をちらっと見たことありますが、倒立の支えが必ずいても倒立しようとしなくて・・・
「大丈夫!ぜったいささえるけん!信頼して!」といってもしようとしなかったり・・・
あるいは、怖くて支える側が「やっぱ、無理!」と言って、よけたりして怪我につながったこともあります。
単に体を鍛えるということでなく、先生の書かれている「思いやりの心」も育てるんですよね!
小学校での組体操を見て、先生のことばがよくわかります。ありがとうございました。
投稿者 ちい : 2009年11月19日 15:19
幼稚園では大変お世話になりました(なってます!?)。
上の子の年長の時の運動会前のことですが、逆上がりができなくて一生懸命練習させました。
子どもも泣きながら練習してやっとできるようになりました。
でも、この経験を通して頑張れば出来るということをわかってくれたものと思います。
年少、年長で憧れだったプレイバルーンも砂埃まみれになりながら頑張りました。
やり遂げたという充実感も芽生えたと思います。
子どもが頑張っている姿を見て泣きながらビデオを撮ったことを思い出しました。
本当に精神的に肉体的に大きく成長した幼稚園の運動会でした。
先生、本当にありがとうございました。
投稿者 久保です^^ : 2009年11月30日 23:56
あ、間違えました。年少、年長じゃなくて年少、年中の間違いです!
投稿者 久保です^^ : 2009年12月01日 11:55
久保さんコメントありがとうございます。
目標に向かって頑張ることの大切さをいつまでも忘れないでほしいですね!
「めんどくさい」「疲れた」「どうせ・・・」と、物事をやる前から投げ出してしまう子どもが増えている中、小さなことでも良いので子どもの頑張りを認め、褒め、共に達成感を味う子育て(教育)をして行きましょうね!
結果が出れば最高ですが、何事も上手くいくことばかりではありまんので、まずは結果よりも頑張った過程を見てあげて下さいね。
投稿者 松延 : 2009年12月07日 13:05
幼稚園の体育専任になるのに必要な資格などはありますか?
どうすれば体育専任になれますか?
すみません、今進路について考えているので教えていただきたいです。
投稿者 鈴木 : 2010年06月15日 08:23
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