親の責任=まず子どもたちの手元にあるもの、周りにあるものをよく知ること
子どもの責任=何か変だな?と思ったら、すぐ信頼できる大人に相談すること
ネットの世界は目に見えません。「子どもたちが何をしているのか全くわからない!?」というときは、とにかく子どもたちの話をしっかり聞いてみてください。彼らは、ゲーム機、学習用端末、図書館や留守の友達のうちのパソコンなど、身の回りのあらゆるところから、ネットに入り込んでいます。本人は、自分のしていることが理解できていないことも多いのです。インターネットは、よくも悪くも子どもたちの未来につながっています。
公園でゲーム機に群がってうずくまっている子どもたちを見ると、本当にもったいなくて悲しくなります。
LINEにはまって朝起きられない小学生。誰の責任でしょう?
同じ理由で退学する高校生もいます。高校生となると自己責任?
小学1年生の子どもが、パズドラ(スマホゲーム:パズル&ドラゴンズ)で知らない大人と知り合ってしまう。そんなことを親が望んでいるでしょうか?
軽い気持ちで書き込んだ文字が、未来永劫ネット上に残ります。写真を含めた情報は、二度と回収できません。これは、送った子どもの責任?
インターネットの世界では、法的責任は、子どもであっても大人と同等に問われ、最終的には保護者が責任を負わなければなりません。
子どもに何かを与えるのなら、どんなものなのかを、利点、欠点ともに理解すべきです。わからないまま与えるのは、無責任です。
子どもとメディアの見解:
スマホは高校生でも危険。インターネットも同様。
ゲームは10才以降=現実と空想の区別がつくようになってから
全て約束とフィルタリングは必須
スマホもネットもゲームも「絶対だめ!」ではありません。親が子どもを守るために、必要な知識を持ち、子どもたちが約束を自分でつくり、守ることができるように成長する過程を、安全に適切に見守ることができるなら、必要に応じて利用していくことも、選択肢の一つです。
安全・適切な見守りに使用時間制限とフィルタリングは必須です。
親子で一緒にお友達同士で、真剣に話す機会を持ってみませんか?
真剣に話す親同士の姿を、子どもたちに見せてください。
そのときのポイントは、「うちはうち、よそはよそ」。
親同士が、「みんなと同じが安心」に流されることなく、お互いの考えを尊重し合いながらしっかり話し合いをすること。「親の安心」=「子どもの安全」ではありません。
親は子どもたちのモデルになりましょう。
ネット機器のセキュリティについて
セキュリティについて最後にお願いがあります。
今使用しているインターネット接続可能な端末(ゲーム機、iPod touch、学習用端末、タブレット、スマホやパソコン等)に、必ずパスワードでロックをかけてください。
Wi-Fi対応のフィルタリングで時間制限、利用機能制限ができるものをかけてください。
現在のインターネットの情報発信力はとても強力で、「子どもが遊びで触った」でも大きなトラブルに発展しかねません。家族を守る最低限の設定と考えましょう。
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第7回 子どもとメディア 全国フォーラム 福岡 編
「スマホ社会の子どもたち〜その危険と可能性〜」
子どもとメディア 全国フォーラムが2月22日、23日に開催されました。
締切の一ヶ月も前にキャンセル待ちが生じるほどで、子どもたちに接する市民、行政、乳幼児〜大学の教育関係者、小児科、歯科等などの医療関係者、マスメディア報道関係者、民間企業など実に多様な所属の方々が集まっていました。
子どもたちの日々の生活、育ちについて心から心配するたくさんの大人、当事者の中学生、若者、技術者も交えての学びの場となりました。
大人の想像をはるかに超えて、子どもたちの生活にはどんどんネットや電子メディアが入り込んでいきます。この数年間で、スマートフォン所有は瞬く間に小学生にまで広がりました。子どもたちの依存傾向も急激に進んでいます。
大人から中学生に質問
「自分の子どもにはどうさせるか、教えてください」
現役中学生の返答
「ちゃんと運動とかができるようになるまでは(スマホもゲームも)持たせな
い。」
(自分はスマホは不要、ゲームはときどき夜中までやってしまう)
「自分も持っていないから、絶対持たせない。」
(自分はスマホを欲しいけど親が許さない)
「子どもには制限する。」
(自分はスマホを自由に夜中まで使っている。Twitterなどでネットだけの
知り合いも多数)
彼らは、このスマホ時代を生きている中学生。使い方は様々ですが、自分たちの周辺で何が起こっているかは、しっかり感じているようです。
参考としてデータ編
(最新の調査結果、おすすめリーフレット、フィルタリング など )
付録:メディア依存に関する最新データ、子どもとメディアリーフレット より引用
☆H25年文部科学省 「いじめ対策等生徒指導推進」委託事業
「いじめ・不登校とメディア依存に関する調査・研究」2014年2月
特定非営利活動法人 子どもとメディア
○メディア機器の家族共用を含めた使用率(小学生:男子)
・家庭用ゲーム機 88%
・パソコンタブレット 75%
・スマートフォン 61%
○テレビ視聴時間(小中学生)
・2時間以上 6割以上
・4時間以上 2割前後
○ゲーム機使用時間(小学生男子)
・3時間以上 25%(うち、5%は6時間以上)
○ゲーム、ネット機器累積使用時間(ながら使用を累積する)
・1時間以上 8割前後(うち、3時間以上が5割前後)
・6時間以上 小学生=1割強、中学生=2割前後、高校生=3割弱。
☆H25年度「小・中学生のメディアに関する意識と生活」
アンケート調査実施報告 福岡市教育委員会
○平日 総メディア接触時間(テレビ、ゲーム、ネット、コミック、漫画、あわせて
およそどのぐらいになるか)
・中学生 2時間以上が8割、 うち、6時間以上が2割弱
・小学生 2時間以上が7割弱、うち、6時間以上が2割弱
この3年間でそれぞれ増加傾向
<スマホを持っていると>
・中学生 2時間以上が8割強、うち、6時間以上が25%
・小学生 2時間以上が8割、 うち、6時間以上が3割弱
いずれも激増
○自分の命は、自分のものだから好きなようにしてかまわない
・通常使用群 「はい」、「どちらかというとはい」 で21%
・依存危険群 「はい」、「どちらかというとはい」 で52% (3割の開き)
いずれも3年間で増加傾向。
〇ゲーム開始年齢が早いほど、依存傾向が強く危険率出現率が上がる。
・3歳未満で33%、11歳以上開始群でも、依存傾向が高まる傾向もある。
○ポイントは自己コントロール
・自分で制限している子どもは、依存傾向が少ない
・依存傾向の高い子どもは、約束を守れていない。
・メディア依存は、「自己コントロール」の力と強い関連があることが確認さ
れた
☆山形県内公立高校1年生全員対象の調査(2014年2月21日読売新聞)
・スマホ、携帯電話の所有率99.1%大半がスマホ
・中程度の依存傾向は74.3%
・生徒の少ない小規模校で依存度が低い生徒の割合が高い
☆いま!テレビのことを考えよう〜探検 発見 テレビのいろいろ〜
2014年2月21日発行(子どもとメディアの最新リーフレット)より引用
・毎日テレビを見る子ども平日休日ともに約8割
・毎日見る子たちの平日3、5時間、休日5時間強
・一週間でテレビを見ている時間は27.2時間
※一週間に一日以上、テレビを見ていることになります。長期休みも含
む一年間では、1550.7時間。一年間の小学校4から6年生の授業
時間は735時間。授業の倍以上の時間をテレビに接して過ごしてい
ることになります。
==続きは、ぜひリーフレットをご覧ください。==
投稿者 Kosodate : 2014年03月25日 14:24
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