なかなか勉強に身が入らない我が子を見てイライラ…。
「テストで100点とったらゲーム買ってあげるから!」そんなセリフを口にしたことはありませんか?
もしかしたら、子どもはやる気を見せるかもしれません。でもそれは一時的なもの。気づけばまた、今まで以上に怠けた姿を見せる我が子に、頭を抱えることはなかったでしょうか?
心理学の用語に「アンダーマイニング効果」という言葉があります。もともと内発的動機づけ(自分の内側からモチベーションが生まれている)だったものが、ご褒美があることで、外発的動機づけ(自分の外側にモチベーションの発生源がある)になってしまう、というものです。
例えば、子どもがお母さんのお手伝いをしたくて始めたのに、そこに50円というご褒美を与え続けてしまうと、50円がほしいからお手伝いをするようになってしまう、もっと言うと、50円がもらえなければお手伝いをしない、ということになってしまうわけです。そうすると、その子の「お手伝いをしたい」という純粋な思いは、いつの間にか消えてしまいます。
せっかく内発的動機づけで始まったのであれば、それ自体をじっくりと育てていくことを大切にしたいですね。冒頭のテストの例でも、自分で勉強をしようという思いはささやかながらあるかもしれないのに、それを見逃してご褒美をちらつかせてしまうと、その芽を摘んでしまうことにもなりかねません。子どもの主体性が垣間見えた一瞬に「がんばっているね」と寄り添っていくことのできる距離感で見守り続けることが、アンダーマイニング効果に陥ることなく、その子の内発的動機づけを育んでいく秘訣です。
投稿者 Kosodate : 2015年12月16日 09:52
・他人のプライバシーまたは、名誉を侵害するコメントやトラックバックはご遠慮ください。
・他人を誹謗・中傷し、又は差別するものや、固有名称を出してのコメントやトラックバックは差し控えてください。
・政治・宗教・営利目的でのご利用はご遠慮ください。
以上の他に当センターが不適切と判断したコメント、トラックバックを削除させていただく事があります。
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kosodate.pref.fukuoka.jp/mt/mt-tb.cgi/3213
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|
|||
|