「子どもとともに親も地域や学校に出掛けよう!」1

平成23年11月4日

1.子も親もピカピカの一年生!?~小学校のPTA役員を引き受けてよかった!~

 これから、4ヶ月、学童期の子育てについて担当させていただく相戸です。この講座では、私自らが3人の子ども(現在は中高生になりました!)の親で子育てに悪戦苦闘してきた一人の親として、また地域や学校に支えられながら子育てをしてきた一人として、お話をしたいと思います。
さて、今回は私の長女が小学校に入学した頃のお話です。私は3人の子どもが乳幼児の頃、3回引越しをしました。長女が小学校にあがった年に、ようやく今の家に落ち着いたのですが、小学校のこと、友だちのこと、地域のことなど、まったくわからない状態で娘の小学校生活が始まりました。そんな気持ちの入学式のとき、隣に座っていたお母さんから「一緒に役員やらない?」と言われたことをきっかけに、「ええ、じゃぁ。」ととりあえず引き受けることにしました。初めての子どもの小学校入学で、右も左もわからず不安でいっぱいでしたが、成人教育委員として、講演会や講座の企画などをしていくことになりました。

 委員会は、月1~2回集まり、読み聞かせ・ベルマーク・講座について企画実施していくものでした。私たちの学年は講座の担当になりました。「年々参加者が減っている」という前年度からの申し送りを聞き、担当になった6人のメンバーで、「たくさんの親が参加したくなる内容にしよう」「講演会もいいけど、小さな講座を4回に分けてしたらどうかな」「自分たちも楽しめる内容に」など、どうしたらたくさんの親に参加してもらえるかを中心に話し合っていきました。結果、4回実施した講座はどれも満員御礼となり、メンバー一同、達成感でいっぱいとなり大変喜んだ記憶があります。

 委員会活動でのこのようなプロセスは、二つの成果をもたらしてくれました。

 まず一つは、その委員会に足を運び続けたおかげで、小学校のこと、子どもの様子をよく知ることができたことです。委員会活動で学校に出入りするたびに、教室、校庭、体育館、職員室、美術室、図書室、理科室、保健室などの施設について、壁の掲示や校内放送などの学校での取り組みの様子、あいさつしてくれる子どもや遊んでいる子どもの姿に出会い、その様子を肌で感じることができました。入学当初抱いていた学校に対する不安はいつの間にか消えていました。

 また、もう一つは、委員会活動を通じてホンネを話せる仲間がたくさんできたことでした。委員会活動の話だけでなく、子どものこと、学校のこと、仕事のこと、いろいろな話をすることができました。
 委員会前後に学校そばのお店で500円ランチをしたのも、今ではいい思い出です。この仲間との関係のおかげで、子育ての悩みが解決したり、その後の小学校生活の中で、大いに支えになってくれたことが何度もありました。子どもが中高生になった今でも、近所のスーパーで会うたび「元気にしてる?子ども大きくなった?」などと立ち話がつきません。

 こんなわけで、今回第1回目は、子どもが小学生にあがったときが私のPTAデビューというお話しをさせてもらいました。子どもも小学校入学は、どきどきわくわくでありピカピカの一年生を過ごしますが、親にとっても子どもの小学校入学はピカピカの一年生ですよね。そんなときは、私がしたように、思い切ってPTA活動デビューなど役割を引き受けて見られませんか?いろいろなことがわかるし、たくさんの人に出会うことによって、かなりの子育ての悩みが解消され、きっと自分にとってよかったと実感することができますよ!!

 

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