1)自分をたいせつに、他の人をもっとたいせつに

平成30年4月13日

思春期は、誰もが経験することであり、たいせつな時期です。
ものごとを主観的にも他覚的にもみるという心の芽生えにより、新しい発見もありますが、一方悩むこともあります。
最近のこどもたちは、他人へ相談したりなやみを打ち明けたりするまえにインターネットを利用して、安易に結論を得ようとする傾向があります。
私が地元の6つの中学校3年生に講話している内容を、4つのテーマに分けてご紹介いたします。

1)自分をたいせつに、他の人をもっとたいせつに

自分とは何だろう 生命(いのち)とは何だろう
生きるとは 身体もこころも健康であること

身体の健康
 あたりまえのようですが、災難はいつ起こるかは全く予想出来ません。2017年7月5日の九州北部豪雨の被害は、まだ鮮明でしょう。
 さっきまで一緒に遊んでいた同級生が、帰り道でトラックにはねられ亡くなるという事故も起きています。
 私自身も、来年、この場で講話をしていることは、必ずしも約束できません。明日、いまこの場所にいるかどうかは、誰もが確約できないのです。したがって、毎日毎日を、緊張感をもって、行動することを伝えていくことが大切です。

こころの健康
 たとえば、道端あるいは道路沿いの田畑に、ごみが捨てられている、このような光景に出合う時、なにを感じるでしょうか。もし、この田畑が、おじいちゃんやおばあちゃんの田畑だったら・・・ごみを捨てるでしょうか?
 自分の家の玄関前に、たばこやごみが散乱していたら、とてもいやな気持になると思います。その気持ちがそのまま、自分の田畑に捨てられたごみを見つけたお百姓さんの気持ちなのです。
 自分がされたらいやなことを他人にしない、このことは、同性の友人・異性の友人を問わず、これから歩んでいく人生のなかで基本ではないでしょうか。 
        
 思春期の子どもたちは、心も体も急激に成長し、悩みも多くなってくる時期だと言えます。親に対して反抗的な態度を取ることも多いかもしれません。
 普段の家庭生活では、子どもの成長を信じ、親がいつも笑顔でいることが、子どもの安心につながります。そのうえで、家族を含めた他人への優しさや気配りの大切さを伝えていき、自分はもちろん他の人を大切にする心を育んでいってはいかがでしょうか。
 

< 前の記事     一覧へ     後の記事 >