~母乳育児・離乳の支援~第5回 離乳中期から後期にかけて

平成20年3月1日

baby_03.gif  離乳は、1日1回1さじずつから開始し、子どもの様子を見ながら無理のない方法で進めていきましょう。離乳が進むにつれて、1日2回食、3回食へと食事のリズムをつけ、生活リズムを整えていくようにするとよいでしょう。子どもにとって、食べる楽しさの体験を増やしていくようにしたいですね。
 今回は、離乳の食品の種類と組み合わせや離乳の完了についてお話します。


食品の種類と組み合わせ
・与える食品は、離乳の進行に応じ、食品の種類を少しずつ増やしていくとよいでしょう。
 ? 離乳の開始は、おかゆから始め、子どもの様子を見ながら量を増やしていきます。
    慣れてきたらじゃがいもや野菜、果物、さらに慣れてきら豆腐や白身魚など、種類を増やします。はちみつは満1歳までは使わないようにしましょう。

 ? 離乳は進むにつれ、卵は卵黄(固ゆで)から全卵へ、魚は白身魚から赤身魚、青身魚へと進めていきます。脂肪の多い肉類は少し遅らせるとよいでしょう。緑黄色野菜も徐々に取り入れていきましょう。

 ? 生後9か月以降は、鉄が不足しやすいので、赤身魚や肉を取り入れるようにするとよいでしょう。

food_03.gif このほか、離乳の進行に応じてベビーフードを利用するのもよいです。赤ちゃんは細菌の抵抗力が弱いので、調理を行なう際には、衛生面に十分に注意したいものですね。調味料はできるだけ使用せずに、食品のもつ味を生かしながら、薄味で調理するようにしましよう。

離乳の完了
・離乳の完了とは、形のある食物をかみつぶすことができるようになり、必要な栄養素の大部分を母乳またはミルク以外から取れるようになった状態をいいます。その時期は生後12か月から18か月頃です。

  離乳は、子どもの様子を見ながら進めていくようにしましょう。食事を通して子どもとのかかわりに自信がもてるようになるといいですね。
  次回は、母乳育児支援の最終回、卒乳についてお話します。どうぞお楽しみに! 坂井 邦子

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