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『ちいさいひとと、手しごとを楽しむ暮らし』“我が家流”を楽しもう!

2006年04月01日

つくし見つけた.JPG

つくしのお土産.jpg

私は、家族の記念日や年中行事をとても大事にしたいと思っています。
とくに四季の行事は思い出作りに最適。
ちいさいひとの心に楽しい思い出をたくさん残してあげたくて、色々な演出をします。

お花見に行ったら、きれいな花びらを拾い集めてお風呂に浮かべます。
秋のお月見には、一緒におだんごを作って盛り付け、
原っぱからススキを少しいただいてきて飾ります。
花屋さんでも売っていますが、あえて、自然に中へ探しに行きます。
夜になったら「おつきさまこんばんは」の絵本を読んでから、
月と一緒におだんごを食べます。
他にも、お正月から始まって節句、七夕、大晦日などなど・・・。
ちいさいひとが成長して四季の行事に触れたときに
幼い頃に家族で親しんだ行事と重ね合わせ、
「嬉しかった」「楽しかった」とうきうきした幸せな気持ちになれるようにと、
結構、手間ひまかけてます。

でも、お金はかけなくても大丈夫。
ちいさいひとがわくわくできるような演出はアイデア次第でじゅうぶん実現可能です。


すでに書きましたが、誕生日に贈りあう『手づくりカード』もそのひとつですね。
春といえば、新入園・新入学・進級です。
すがすがしいスタートの気分に合わせて、レッスンバッグなど新しいものをひとつ作ります。
きちんと包んで「おめでとう」の言葉を添えて渡します。
レッスンバッグなどは、既製品でもOK。
オリジナルマークを刺繍した、くるみボタンをつければ、
自分だけの特別な品に早がわりします。

画像?くるみボタン達.jpg

手芸店で売っているくるみボタン作製キットがお薦めです。
ししゅうが初めての人でも簡単に作れます。
幼稚園などでは、まだ文字を知らないちいさいひとのために
その子だけの「マーク」が決めてありますよね。
あの要領で、我が家ではそれぞれにマークがあります。

画像?くるみボタンでさくらんぼ.jpg

大きくなったら「自分マーク」なんて敬遠するようになるのかもしれませんが、
我が家でだけ通じる暗号みたいで意外と楽しいのです。

詩人の浜文子さんが
『「親」とは、「おや」という平仮名文字にした時の感嘆詞、
感動詞、疑問詞の総称です』とおっしゃっていました。
「おや!この子、こんなことが言えるほど成長したの」
「おや?このごろ、好きな本が少し変わってきたみたい」
「おやおや。ずいぶん上手に絵を描いたこと!」…という具合に、
『子どもの最も身近にいて、衣、食、住の全てを通して日々の様子がよく見えているのが親』だとおっしゃっていました。

実は、息子は生後2ヶ月もしないうちから重度のアトピー性皮膚炎で苦しんでいました。

かゆがって眠らず、3時間4時間と抱いてあやしているうちに夜があけていた…という日が何ヶ月も続きました。
知らない間に眠ってしまい、ハッと目を覚ますと、
身体中をかきむしって血だけになっている息子が泣いていたこともありました。
なんとかしたいと思ってあちこち病院めぐりをしていましたが、
浜文子さんのこの一文に出会ってから
「病院で治してもらおうと思うのではなく、私が主治医になろう、私が治そう」と決めました。
着ているものの材質、洗濯方法、着せ方など「衣」の見直し。
食べものの安全性や調理法、こんだてや手づくり食品など「食」の見直し。
朝4時に起きて家中を拭き掃除してホコリ除去、掃除に使う道具やすまいの塗料など「住」の見直し。
ひとつひとつが試行錯誤で確かに大変でした。
以前は『アトピー』がよくなってるか悪くなってるかだけを気にしていたのに
「おや?少し長く眠れるようになったみたい」
「おや!これが食卓にならぶと喜んでるなぁ」と『息子』をよく見るようになりました。

大変なときは、大きく変われるとき。
そう信じて取り組んできたたくさんの見直しには失敗や行き過ぎもありました。
症状がまったく出なくなり、息子を治したと確信できたとき、
私は「アトピー性皮膚炎になってくれてありがとう」と感謝することができるようになっていました。
『経験は宝』。
夫の母がこう言ってよく励ましてくれます。
世の中には、経験せずにすませたいと思うこともたくさんありますが
経験していればこそ同じ悩みを持つ人に具体的にアドバイスできたり
より早く解決する方法を伝えてあげられたりもできる。
そう思って、つらいことがあっても「乗り越えてみせる!」と思っています。

ちいさいひとたちにも、
五感をフルに使ってたくさんのことを経験しておいて欲しいです。
我が家流の暮らしかた、手しごとに積極的に関わってもらうことも、そのひとつ。
そして、おかあさんの手、おとうさんの手から生まれる我が家の手しごとのどれかを、おとなになっても楽しみながらやってくれたら嬉しいなぁ、と思います。
“我が家流”は教えるのでなく、伝えるもの。
ちいさいひとたちにとって我が家での手しごとが
「お手伝い」じゃなく「自分の手しごと」になる日はま〜だまだ先ですが、
今は一緒にのんびり楽しもうと思っています。

(おもちゃコンサルタント ひでひで)

投稿者 Kosodate : 2006年04月01日 09:19

コメント

いつもすばらしい手作りの子育ての様子に、立派すぎて遠い方、恵まれた方との印象を持っていましたが、アトピーで苦労されていたのですね。思いこみを反省すると同時にすごいなあと改めて思いました。

投稿者 さくら : 2006年04月01日 16:56



さくら さま

コメントありがとうございました!
立派すぎるなんて…とんでもないですよ(泣)
写真や文章で見ると、
流行の「ナチュラルな暮らし」みたいに見えるかもしれませんが、単なる「素朴な暮らし」です。
電子レンジやジャーポットが無いかわりに蒸し器とやかんを使い、テレビを見ないから代わりに一緒に遊んだり手仕事したりしている。
ホントに、それだけなんですよね。
アトピーは、大変でしたが欠かせない経験でした。
きっとこれからも「苦労したよ」という風に話すことはないと思います。
必ず「ありがたかったよ」と話すつもりです♪

投稿者 ひでひで : 2006年04月03日 00:06



テレビを見ないってすごいですね。家庭教育が要であること、子どもはその多くを親に依ること、悲しいくらいにそう思います。少し緊張しますし、だからこそ親子を支援する仕組みがいるのでしょうね。

投稿者 さくら : 2006年04月03日 13:48



さくら さま

テレビ…本当に、なくても楽しい暮らしはできますよね。当然ですが。
生まれた直後から息子や娘は
無条件でまるごと私を信用してくれて
まっすぐな瞳を私に向けていました。
私もまっすぐで答えたい。そう思いました。
時々きつくなったら、休みますが(笑)

投稿者 ひでひで : 2006年04月04日 22:43



四季の行事は、ホント、子どもと一緒に過ごすようになってから、一層楽しくて大切なものになってきますよね〜♪ 大人だけの時は花見と称して桜も見ないでお酒♪というのが定番ですが、子どもと一緒のお花見は、桜の花びらを浮かべたお風呂にはいったり、舞い散る花びらを帽子をもっておっかけたり、香りをかいでみたり…季節を肌で感じることができる貴重な時間に思えます。子どもと一緒に過ごすことで得られた楽しみを、ひでひでさんを見習って大切にしたいと思いま〜す(^_^)

投稿者 ほっこりー : 2006年04月06日 00:02



ほっこりーさん

ありがとうございます♪
いわゆる「花見で宴会」・・そういえば、結婚してから一度もしてませんっ。
“大人で楽しむ四季”も意識してみようかなぁと思いました。
『気づき』をありがとうございます!


投稿者 ひでひで : 2006年04月09日 00:01



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