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『きんしゃいきゃんぱす』ってどんなとこ??

2007年05月01日

はじめまして!

九州大学の山下智也と申します。
「えっ?学生が子育てコラム??」って思った人もいらっしゃるのではないでしょうか。
っていうか、僕自身がそうでしたから(^^;

もちろん僕には子どもはいませんし、
「子育て」について語るなんてオコガマシイなんて思ってしまいます。

ただ、僕自身の実践・研究でもありライフワークでもある「きんしゃいきゃんぱす」の場で、
「子どもたちが、そして僕自身もが地域の中で育っている」姿をお伝えすることならできそうだと思い、
このコラムを引き受けることにしました。

「若造が偉そうに!」なんて思われるかもしれませんが、
温かい目で見守っていただければ嬉しいです☆


*****

小学校の放課後の時間になると、商店街のある一角に、騒がしさにも似た活気が生まれます。
下校中にその場に立ち寄っては、大学生のスタッフと話し込む子ども。
大学生のスタッフの名前を大声で叫びながら、自転車で駆けつけてくる子ども。
何にも言わず、当たり前のようにすぅっと入り込んできて、椅子に堂々と腰掛ける子ども。。。
次第に、子どもたちが集まり始め、
気がつくとこの商店街には、子どもたちの声が響き渡っています。

「きんしゃいきゃんぱす(通称きんきゃん)」

zentaizou.jpg

それは、福岡市東区の箱崎商店街のなかにある、日常的な子どもの遊び場です。


元々は商店街の空き店舗を活用した、大学の研究室でした。
でも、そこでカキ氷屋をやってみたりなんかすると、
子どもたちが少しずつやって来始めたんです。
そして、子どもが子どもを呼ぶ形で、芋蔓式に子どもが流れ込んできちゃって、
もはや研究室として読書をしたりパソコンを使ったりなんてできません(笑)

それならば!と思い、翌年からは研究室としてではなく、
「子どもの遊び場」として、きんきゃんは再スタートを迎えました。
(子どもたちがきんきゃんのことを「子どもの遊び場!」と表現し始めたのも大きなきっかけでした)


きんきゃんは、平日の放課後に2時間程度開放している日常的な場です。
大学生・大学院生が2〜3名はスタッフとして常駐していて、子どもたちは1日に20人程度遊びに来ます。
特に遊びのプログラムがあるわけでもなく、子どもたちの思いに任せながら自由に遊びを展開しています。
もう、めちゃくちゃです(笑)

子どもたちと遊ぶ日々を重ね、もうすぐ3年。
今ではすっかり、地域の中での子どもたちの遊び場です。

今日のコラムでは、そんな子どもたちの遊びの様子をいくつか紹介したいと思ってます!

?ジェンガドミノ→射的?
最初はジェンガをしてたのに、子どもたちの遊びの勢いは止まらない!
どんどん高く積み上げる子どもや、ドミノを始める子ども。ピタゴラスイッチも生まれます。
そして、そんなのがいろいろ混ざったのか(^^;
下の写真のような作品を6年生の男の子が作り上げちゃいます。

1.ジェンガ→射的.JPG

高く積み上げられたジェンガの上に、立派に立ちはだかっているは将棋の駒。
風船の空気入れを空気鉄砲にして、将棋の駒だけ落としちゃえってなわけです!
これが意外にうまくいくもんで、とにかくおもしろい。

途中からやってきた1年生の男の子も必死になってチャレンジ!
一気に二つも駒落としに成功した男の子はなんだか得意げ(^^)

子どもたちの遊びを創りあげていくパワーには、ほんと圧倒されちゃいますよね。


?泡色水溜り!
子どもたちにとっては、水溜りだって魅力的な遊び場!
せっけんや絵の具を混ぜちゃえば、不思議な泡色水溜りが完成〜。
(いや、子どもの遊びに「完成」なんてないのかな??)

awairo.jpg

最初に始めた5年生の女の子は、どうやら黄色の絵の具だけ使って「ビール」にしたかったらしい。
でもおもしろい遊びが生まれていると、子どもたちはどんどん巻き込まれてきちゃいます。
子どもたちの笑い声が絶えない中で、混沌としてくる水溜り(−−;

そうそう、水+せっけんで泡立つようになるでしょ。
そこに絵の具が混ざると、色がつくだけじゃなく、粘着力も加わるから、
泡(しゃぼん玉)が割れにくくなるんです!
それを子どもたち自身が発見(ってか、僕は知らなかった・・・)。
そうとわかると、飛ばしたしゃぼん玉を再びお玉でキャッチしようとして商店街を走り回る子どもや、
しゃぼん玉の上からモノを落として、割らずに通過させるっていう「マジックショー」をする子どもがいたりと
ますます遊びは盛り上がっていっちゃいました。

片付けは大変だったけど、でも片付けすら、子どもたちは楽しみながらやっていたような。


?変な生物??
雨の日にも、子どもたちはきんきゃんにやってくるんですね。
ただ、きんしゃいきゃんぱすの部屋の中はそんなに広いわけじゃない。
やっぱ外で遊びたい。
そこで、ある5年生の男の子が、「でっかいビニール袋、ない?」

商店街に、変な生物が大量発生してしまいました(笑)

hennnaseibutu.jpg


*****

きんしゃいきゃんぱす(きんきゃん)の空気感が、少しは伝わったでしょうか??

こんな感じで、これからのコラムできんきゃんをお伝えしながら、
「地域で子どもが育つ」ということを、ぼんやりと考えてみたいと思っています。

(きんしゃいきゃんぱす 山下智也)

投稿者 Kosodate : 2007年05月01日 04:52

コメント

下町で子どもが集まる場所ができたことはすばらしいですね。本来、子どもは遊びの天才なんですが、最近は屋内でのゲームと・・・・。「きんしゃいきゃんばす」は子どもたちに無限の力と気力を与えてくれるでしょうよ。そして、今の時代、失われている様々な教育効果を必ず与えていると思いますよ。
今後のコラム、楽しみにしています。こんな子どもの居場所がもっといろんなところにできると良いですね。

投稿者 みっちゃん : 2007年05月01日 09:32



>みっちゃんさま
コメントありがとうございます!

きんしゃいきゃんぱすにも、ゲームを持ってきて、ずーっと遊んでいる子どももいます。基本的に「やりたいことをする」場ですので、ゲームをしてることには僕達は何も言いません。
でも、やっぱり周りで他の子どもたちが面白そうな遊びをしていると、その遊びに巻き込まれてくるんですよね。

5年生の男の子が、ゲームに没頭している友達を鬼ごっこに誘いたくて、つい発言した言葉が「ゲームはいつでもできるけど、鬼ごっこは今しかできんぞ!」でした。
まぁその友達を誘いたいがための言葉でしょうが(^^;
でも、今の子どもたちにとって鬼ごっこをするような場自体が乏しいんだなぁということも感じさせられました。

ゲームばかりする子どもが嘆かれがちですが、
その子どもたちが悪いんじゃなくて、
そういう遊びしかできなくなってきている環境を思い知らされている毎日です。
みっちゃんさまの言うように、「遊びの天才」という子どもたち本来の姿が
もっともっと見られるようになるといいなと思っています。

投稿者 山下智也 : 2007年05月02日 10:02



子どもたちの笑い声が思わず聞こえてきそうですね。地域で子どもたちが育つ「きんきゃん」のコラムをこれからも楽しみにしています。

投稿者 たかちゃん : 2007年05月02日 14:47



きんきゃんスタッフのねこちゃんです。きんきゃんにいることが大好きで、子どもと同レベルで遊んでいます!
きんきゃんの活き活き感、「ココがきんきゃんらしい」という面が、このコラムでどのように伝えていかれるか楽しみにしてます★
必要があればつっこみと補足もします 笑。

投稿者 ねこちゃん : 2007年05月03日 18:54



投稿者名はあまり気にしないでください。
みんなが「〜〜ちゃん」なので、流れに乗ってみたかっただけです(笑)

>たかちゃんさま
そういっていただけると、どんどん書こう!と意欲が沸いちゃいます。
確かにいつも「笑い声」が響いてると思います。うるさいくらいに!

>ねこちゃん
コメントどうもありがとー。
きんきゃんの特徴の一つは、大学生も思いっきり遊び、そこを居場所としていることかもね。
つっこみにビクビクしつつも、きんきゃんらしさを伝えていきたいと思います(^^)
補足もよろしく!

投稿者 山下智也ちゃん : 2007年05月04日 02:47



きんきゃんのようなところがあちこちにあればどれだけ子供達だけでなく親も助かるか…(^^)学童保育にも夏休みボランティアとして遊びに来て欲しいなぁ春日市は8/25学童保育のドッチボール大会があり我が子供達のチームのコーチをしていただけたらどんなに喜ぶでしょう‥チーム作るのにも自信がなくて入らない子が多いので自信をつけて楽しさを知って欲しいのです(^^)親は仕事で忙しく相手してあげれず指導員も2人でなかなかできない現状なので是非来てほしいのですが無理ですよね(;^_^A

投稿者 おかん : 2007年05月13日 14:19



我が子供達が通ってる学校は地域運営学校です地域保護者学校と3者連携で運営してます(^^)興味あればいつでも見学に来てくださいね。ちなみに6/15はいつでも見学して良い日です(^^)

投稿者 おかん : 2007年05月13日 14:34



>おかんさま
コメントありがとうございます!
学生にできることは限られてますが、そう言っていただけるとありがたいです。
「夏休みにボランティアとして」ということですが、
基本的には夏休みもきんきゃんを開けますし、
土曜日には箱崎のサッカースポーツ少年団のコーチをしていたりもして、
僕自身としてはなかなか身動きがとれないんですよね。。。
箱崎にどっぷりでして(^^;

ただ、僕の周りには、例えば「学童保育」の現場にお手伝いに行っている学生サークルもありますし、
子どもと関わるのが好きな学生もいますので、
詳細をご連絡いただければ、学生たちに呼びかけることは可能ですよ。
(集まるかどうかはお約束できませんが(>_<))

連絡先は(って、ここに書いてもいいんですかね?)
tomonari_sf@jcom.home.ne.jpです。

投稿者 山下智也 : 2007年05月16日 12:18



そういえば自分が子どもの頃は溜まり場が、駄菓子屋だったり、プラモデル屋、本屋、文房具屋だったなぁ。もちろん公園や空き地もあった。本屋は大人の客もいたけど、駄菓子屋なんかは子どもだけの世界に近かった。

今はコンビニ、ファミレス。大人と子どもの棲み分けが出来てないから、怪訝な顔で見られたりする。
公園はあるけどボール遊びが禁止だったりする。空き地は立ち入り禁止。整備と管理が行き届きすぎ?って感じがする。

投稿者 えうけん : 2007年07月12日 06:52



>えうけんさま

コメントありがとうございます!
そうですね、今は子どもが溜まれる場っていうのが
どんどんなくなってきている印象はあります。
箱崎の駄菓子屋もなくなってしまいましたし。
そうなると、子どもたちはコンビニに行っちゃうんですよね。

それに公園のボール遊び禁止は、子どもたちにとって
大きな弊害になっているようです。
(幸い、きんきゃんの近くの広場では、ボール遊びを
許可していただいているので、助かってます!)

これまで子どもたちが遊んでいた、まちのなかの「隙間」が
大人の手(整備・管理)によってどんどん埋められて
子どもの自由な空間がなくなってきてます。
そこをなんとかできたら!と日々思って活動を続けているところです。

投稿者 山下智也 : 2007年07月14日 11:49



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