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子育て奮闘物語 第1話 子どもの病気と私の仕事

2007年07月01日

はじめましてwaiwaimamaと申します。よろしくお願いします。
今、小学校6年生の長男、4年生の長女、1年生の次男と3人の子どもの子育てに奮闘中。
そして愛する(?)夫が一人の5人家族です。

転勤族なので、京都・名古屋・横浜・厚木・福岡と長男は7回も引越しを経験しています。
そんな私は、この3月まで大学院に通っていました。
研究のテーマは「子育て支援」「母親支援」。何しろたくさんの都市をまわりながら、孤独な子育ての厳しさを充分あじわってきたので、何とかしなきゃと思ったからでした。
といいつつも、大学院の卒業と同時に3人とも小学校に通うようになり、子育てで真っ暗だったトンネルを少しすぎた気分を味わっているところです。

こんな私が今思うことを、子育て中のみなさんにお伝えしたくてコラムを書かせていただくことになりました。少しの間お付き合いください。

第1話 子どもの病気と私の仕事
 「あれ、起きてこない?」朝の嫌な直感。
我が家は長いこと「夜は7時半に寝る」というルールがあったので、朝は決まって自分たちでさわやかに起きてきます。ちなみに今は平気で10時になっていたりもしますが・・・。
そんな子どもですから、朝すっきり起きないのは黄色信号です。ましてや、起きてこないのは赤信号です。子どもが病気になってうれしい母親なんていないと思います。
私にとって、子どもの病気は、苦い思い出です。

子どもが長男だけだったとき、私は働いていたので、長男を保育園に預けていました。
毎朝、自宅で検温、園についてからも検温、検温は恐怖でした。
その日無事働けるか働けないかの命綱は、体温計が握っていました。

自分の机の直通電話が鳴るのも、恐怖です。同じ職場だった夫も、電話がなると、ため息をついていました。間違いなく「お迎えに来てください。」と呼び出しの連絡ですから。
保育園の呼び出しはたびたびで、呼び出されたからといって、仕事は仕事です。
理解のある会社だったので、園から連れ帰った熱のある息子を背中におぶって仕事をこなしました。嘔吐や下痢のときは、受付の女子や、喫煙ルームに集まっているおじさんたちが交代で、ベビーカーを押してあやしてくれました。
同じ職場の夫は、傍らで仕事をしながら複雑な心境だったと思います。『1歳児にとって母親が働くことは悪いことなのか』と悩んだり、自分を責めたりしたながら、みんなの好意が帰って辛いものとなりました。
結局のところ、長男は、風邪が長引き肺炎で入院。私は職場を休むことに・・・。
職場にいづらくなっていたころ、夫は単身赴任。そこにタイミングよく長女を妊娠したので、私は退職の道を選び転勤先へついていくことになりました。

今でもバリバリ働く女性を見ると「あの時辞めなければ・・・」と思うことがあります。
「子どもが病気にさえならなければ、辞めなくてすんだかも・・・」と
胸にすっきりしない幻想を抱いたままです。
でも、保育園に預けている時は、子どもが起きていて一緒に過ごせるのは1日に5時間弱。
いったい何をしているんだろうと悩んでいました。
初めて立つ姿、初めての一歩、初めてのことばは、母親ではなく保育士さんの前です。
「私は、母親として失格なのではないか。」「母親がいなくて、育つのだろうか。」そういう後ろめたい思いで、仕事をしていました。

働いているお母さん達はこんな思いも抱えつつ仕事をこなしている、そう思うと頭が下がります。もちろん、そういう思いのお父さんもいるとは思いますが、母親だから余計悩むのだと思います。

そして、その時から私の大命題は『子どもを病気にしない』となりました。次回はそのお話など・・・。

(waiwaimama)

投稿者 Kosodate : 2007年07月01日 17:10

コメント

コラム拝見しました。私は、小学生から幼稚園年少さんまでの3人の子どもの父親です。子どもの病気には、私もいつも心を痛めていました。特に、体調が悪いことに気づかずに、叱ってしまい、その後、子どもが体調を崩して、保育所、保育園、幼稚園にお迎えに行ったときは、後悔ばかりです。母親の心境を綴っておられるコラムをこれから楽しみに読ませていただきます。

投稿者 やすくん : 2007年07月03日 18:52



やすくん
コメントありがとうございます。
子どもの病気で、親は心を痛めます。
自分を責めることもありますよね。
「あの時、出かけなければ・・・」
「あの時、無理をさせなければ・・・」

どうすればその心の痛みが軽くなるのか
これからコラムで
私の体験をお話してみたいと思います。
少しでもお役に立てばうれしいです。

投稿者 waiwaimama : 2007年07月03日 19:16



読んでいて目頭が熱くなりました。働くママ(パパもでしょうが)として、waiwaimamaさんが悩み、心を痛めている姿に…。
私も共働きで、朝夕の時間との闘い&子どもの病気にはいつもひやひやしています。この前も子どもが熱を出した朝、一番に考えた事が「どうしよう?困った〜」でした。と同時に、病気で苦しい子どもを看病するのが一番大事なのに、とっさにそんな事を考えてしまった自分が嫌になりました。waiwaimamaさんはそんなことありませんか?
これから、コラムを楽しみにしています。

投稿者 takamama : 2007年07月04日 11:33



takamamaさん
コメントありがとうございます。

私も子どもが病気がなったときは
「困った!」でしたよ。
仕事でデスクワークならまだしも
人と会う約束のあるときはなおさらでした。

子どもの病気のために
自分の仕事への熱意やスキルまで
否定されるような気になって・・・
病気をうらんでいましたよ。

私はみんな同じだと思います。

投稿者 waiwaimama : 2007年07月04日 12:09



ずいぶん昔のことで忘れましたが、子どもができて連れ合いは仕事を同じように辞めました。二人目ができて私の実家付近に家を構えましたので、祖母に預けることができ連れ合いはまた働きました。生活ができないためでもありますが。そんなとき同じようなことを連れ合いも言っていましたし、同じような気持ちになっていました。夫として何もしてやれていなかったことを今になって反省しています。でも、3人の子どもは今は立派に育っています。今子育て中の若いお父さん、お母さんに思いやりと優しさと家事手伝いを大いにやってほしいと思います。子どもが大きくなってお父さんは何にもしてなかったよねといわれないためにも。コメントからお母さんの苦労がよくわかります。
夫として反省する気分です。

投稿者 みっちゃん : 2007年07月04日 17:15



みっちゃん、コメントありがとうございます。
ご実家が近かったのは本当に恵まれています。

協力していただければもちろんですが、
たとえ協力が少なくても、
愚痴のひとつも聞いてくれるだけ救われるのです。

今でも反省の心があれば(笑)
母親も子どもも救われます。

これからは先輩パパ、ママが次の世代に
エールを送り応援団になることが大事だと思ってます。

一緒にエールを送りましょう。

パパの存在はやっぱりありがたいものですよ!

投稿者 waiwaimama : 2007年07月04日 20:19



小1男、年中女、1歳半男の三児の母です。
私もフルタイムで働いていますから、上の子は学童保育、下二人は保育園に預けています。
なので病気を貰ってくる事はしょっちゅうで、いつも「困った」の連発です。
幸い職場は融通がきくこともあり、あまり仕事を気にして休みづらいということはないのですが。
でもやっぱり職場の皆さんに申し訳ない思いはあります。
コラムを読んでいて、ハッとさせられました。
私も以前は子供の病気優先だったのに、いつの間にかそれに慣れっこになり、仕事優先に切り替わっていたのです。
子供は病気でつらい時こそ親と一緒に居たいものだろうに、当の親は「いつになったらこの子を預けて仕事に出られるだろう」なんて考えていて...。
夫は交替制勤務なので急に休んだりは難しく、病気の子供の世話はいつも私。
しょうがないと解っていても、「何で私ばっかり犠牲にならなきゃ...」って思う事もあり、これではいけないと反省しました。
子供と一緒の時間が増えると思って、もう少し母親業に力を入れてみようかな。
今後のコラムも楽しみにしています!

投稿者 ちび太 : 2007年07月11日 09:20



ちび太さん>

子どもさんが小さいと大変ですよね。
でもその中でもフルタイムで働いているのは
私はすごいことだと思いますよ。

働くことがいいことかどうかは別として
私はがんばって働いていほしいと思います。

母親業もがんばってください。
意外と専業主婦でいるよりも
時間のやりくりをしてる
働くお母さんのほうが
上手にできるかも

私もまた母親業がんばります。

投稿者 waiwaimama : 2007年07月13日 13:18



病院へ入院している子どもたちを訪問するホスピタルクラウン(臨床道化師)をやっています
この活動を始めて3年ほどになりますが、
病気の家族を抱えていることは心身ともに大変であることを実感しています
私たちにできることは直接病気を治すことではありませんが、少しの間だけでも、ほっとする時間や、楽しく笑える時間が、つらい入院生活の中で作れたらいいなと願っております
また、私たちの活動を沢山ひろめていけたらとも思っています
私共の代表の大棟が、今度九州でも講演を行います
病気の子どもを楽しませるという側のお話ですが、興味があれば是非と思いましてコメントさせていただきました
info@hospital-clown.jp
プレジャー企画

投稿者 村木美智 : 2007年07月14日 13:40



村木美智さま とても貴重なコメントをありがとうございます 大学院で病棟保育士の話がでたときに ホスピタルクラウンの話は耳にしたことがあります こういった活動がどんどん広がるといいですね! 貴重な情報ありがとうございました。

投稿者 waiwaimama : 2007年07月14日 20:11



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