ふくおか子育てパーク

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第3話 夢

2008年02月28日

  ちょっとここで、私の通っている保育園の紹介をさせてください。久山町の無認可保育園「かじか保育園」というところに2歳の男の子を預けています。4年前に、篠栗町の「やまのこ保育園」が認可園になり、町外から預けに来ていた家族が預けられなくなりました。特に久山町在住の家族にとっては、大問題でした。なぜならば、福岡県内唯一の保育園のない市町村(ちびっ子ランドや、託児所はありましたが)だったのです。1年前に玄海町に「玄海かぜのこ保育園」ができました。残すは、久山町のみ!やまのこ保育園を追い出されることになった家族のためにも久山町に保育園を作らなくては!ということで民家を借りて、園長先生になってくれる人を探して保育園を作りました。近くの猪野川には河鹿がいるということで「かじか保育園」にしました。しかしその1年後、公設民営で久山町にも保育園を作る話が出てきました。町は、運営者を公募しました。かじか保育園も手を上げましたが、落ちてしまいました。
  今だに、無認可保育園として頑張っているので私のような久山町外の家族も預けられる保育園です。15世帯ぐらいで園児数25人ぐらいの小さな保育園です。目の前が田んぼ、綺麗な猪野川が流れ自然豊かなところです。菜の花畑、コスモス畑、梅の林など季節折々の花が楽しめます。もうすぐすれば、つくしやのびるが取れます。夏は、毎日川遊び!3月で3歳のうちの息子もお風呂で顔をつけられるようになりました。スイミングに通わなくてもみんな小学生に上がる前には、泳げるようになっています。秋は、どんぐり拾いに庭の柿取り。冬でも泥んこ遊び。1年通じて、外で遊んでいます。給食やおやつも和食中心の季節の料理が出ます。もちろん我が家のような、アレルギっ子でも対応して頂いています。
  しかし、無認可なゆえに、保育料が高い…高所得者も低所得者も一律学年に応じて同じ金額なんです。兄弟割引も少ないので、よっぽどこだわった保護者しか預けに来ないのが現実。今、かじか保育園は次の新しく預けに来る園児の見込みがないので、存続の危機にあります。無認可の保育園は特に、どこの保育園もいつも心配していなくてはいけない問題なんですね。ちびっ子ランドも随時園児募集!って掲げているように。園児が多すぎても、縦割りで、アットホームなゆとりある保育はできないし、少なすぎては経営ができないし、難しいです。どなたか、預けてみたいと思われた方は、かじか保育園のホームページをご覧下さい!
 と、長々とかじか保育園の宣伝をしましたが、大体私がどんな保育園を好んでいるのか想像はできると思いますが、200人も300人もコンクリートの大きな建物に押し込んで、笛の音一つで子ども達が1列に並んだり、ピアノの音で教室に集まってくるような保育園ではなく、体育クラブに音楽教室、スイミング、英語、絵画など外部から先生がやってきて保育士が楽しているような保育園ではなく、かじか保育園のような保育園が好きなのです。(こんな私でも保育短大を卒業して、2年間は園児数300人のエリート幼稚園に勤めていたのですが、私には合いませんでした。) 
  しかし、かじか保育園に満足しているわけでもないんですねえ。もっともっともーっと、こだわりたい所が沢山あって、「いつか保育園が作りたい!」という夢を持っているのです。あ〜、やっと本題に入ります。えっ、今から本題?って感じですが、ここまで読んだら最後までお付き合いくださいませ。(笑)
  私の野望にのっかってくれているのが、我が家の近所に住んでる友達の助産師さん。この助産師さんの野望は、お産長屋を作ること!保育士と助産師が手を組めば…産み育てるところまでが一つにつながりますよね。そして、学童保育もくっつければ、思春期までを見通した、子育て施設が誕生します。単に子育て支援ではなく、家族支援、生活支援も含めた、親育ち子育ちの施設を作りたいのです。私の住んでる須恵町も自然が沢山残っている町です。どなたか私達に土地や家を提供してくれる人はいませんかねぇ…宝くじ当たらないかなぁ…買わなければ当たらないかぁ…

(福岡みらい子ども劇場  吉本未来)

投稿者 Kosodate : 2008年02月28日 15:19

コメント

自然が豊かな保育園っていいですね。四季折々の保育園生活が楽しめますね。吉本さんの「いつか保育園が作りたい!」という夢がかなえばいいですね。

投稿者 のんちゃん : 2008年03月01日 10:28



こうやって誰にでも、宣言しているといつかほんとに実現するかもって思うんですよね!単純な私!

投稿者 吉本未来 : 2008年03月01日 16:35



お産長屋の夢、とても素敵ですね。
私は看護師として働きながら二人の子どもを育てていますが、育児の場ももちろんだけど、育自の場(子育ての知識だけでなく、自信をつけてくれる仲間)も大事だと常々思っています。
かじか保育園、すごく気になりました。早速ホームページ見てみます。

投稿者 まき : 2008年03月01日 19:18



こんにちは。
いや実にびっくりしました♪
私も吉本さんと同じような野望(笑)を抱いています。
自然と一緒に子ども達をゆっくり育てたいと思います。
田舎の一軒家。私も狙ってます^^
お互いいい環境で子育てできるといいですね。

投稿者 Acco : 2008年10月05日 16:26



Accoさんへ
お返事ありがとうございます。
同じような価値観の方がたくさんいるというのは、嬉しいことですね。みんなが、充実した子育てが出来るといいですね!

投稿者 吉本 未来 : 2008年10月11日 22:39



かじか保育園も6年過ぎようとしています。大自然の中、少数の子ども集団でゆっくり遊ぶことにこだわって運営してまいりました。また給食やおやつなどこどもが食べるものは園で調理しててづくりの物をという方針も実行できてよかったと思っています。ここでは乳幼児の食べ物について意見させていただきます。
輸入加工品の食べ物が多い日本、安全な食べ物を追求するのは大変なことと感じています。
気になるのは、今多くの保育園、認可や無認可にこだわらず子どもの食べる給食などが外注にだされ提供されている園が増えていることです。乳幼児期に健康な体に育てるのに、食べ物の安全な食材の提供は、もっとも大切なことと思います。自園で給食・おやつを提供するのは食材の購入、水道、ガス、人件費そのほかすごく費用がかさみます。認可外保育園に一切補助金なるものは出されず、すべて父母の払われる保育料から捻出しています。こどもたちは給食やおやつをつくる調理師さんの姿を見てまた匂いを感じて食べる事を楽しみにしています。私はこの営みが食育に十分つながっていると感じます。でも保育料に費用が反映される親御さんの生活のきびしさも十分感じるものがあり、近年保育料も値下げの努力をしています。父母の方はみなきちんとした納税者です、その子どもたちにも補助してくれれば、もっといい保育ができるのにと認可外保育園の経営者は願っています。私は少数の集団の保育は乳幼児にすごくいいと感じていますし、少子化の日本にむかう今、ひとりひとりのこどもの思いを大切に育んでいくことは、日本の未来にとっても大事なことではないでしょうか。
    2008年11月24日           久山かじか保育園園長  乙須 淑子

投稿者 かじか保育園 園長 乙須 : 2008年11月24日 12:41



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