ふくおか子育てパーク

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第2話 「偏食の王様」どこへ行く? (ちょこカエル)

2009年02月12日

息子手作りの初・弁当!「保育士は、子育て、うまく、い・か・な・い・らしいよ〜」って誰かから聞いた事がある・・・・
保育士経験約10年の私も、やっぱり子育てに関してはプロだと思っていました。
思っていたんだよなぁ・・・・恥ずかしながら・・・だから、初めての育児に翻弄されて、『おやっ!!』『変だぞ〜!!』『こんなでいいんかなぁ・・』と思っていてもなかなか同僚に話せなかったり、実の親に何やら助言を言われたりすると『わかっとう!!』と言ってみたり・・・育児書なるものを片っ端から読んでみたりと、プライドを捨てきれずにおりました・・・・。
悲しいよね〜・・・我が子はとってもかわいくて、一緒に過ごせる事が楽しくて仕方ありませんでしたが、特に『食』に関しては。『保育園の子どもたちは、なんでもおいしそうに食べていたのに、何でこの子は食べきらんのかねぇ!!』と無理やり食べさせてみたり・・・今考えてみても恐ろしい顔をしていたんだろうなぁ・・・と反省の母。

そんな時、『食べたくなったら食べる』『食べれるものを食べればいい』『お父さんも偏食凄かったよ』という義母の声・・・・・
実の親に言われたときはカチン!!と来たのにね〜なんとなく片意地と言うか、・・・・
食べてくれない我が子に、何とか食べさせたいと思う母の気持ちだけで突っ走っていた・・・・
そんな時の義母の声・・・『そうか〜いつか食べるようになればいいし、年頃になれば、彼女の手料理で克服できるはず・・・』となんともずぼらな決意の元、半分放棄の『食』でした。

外食に行っても、のりは必ず持参。うどんセットでおにぎり付き。
自宅でも「食費が浮く!?」と思い、うるさく言って無理に食べさせようとしませんでした。
はじめの頃の食事メニューは、白ご飯に海苔巻き納豆・牛乳・うどん・ウインナー・豆腐味噌汁・・・・
そんな食生活の後に待っていた、保育園入園!!
一応、かなり偏食があります。と伝えてはいたものの・・・・
しばらくたった頃、担任の先生から『お家で何を食べていますか?』と聞かれた・・・・・
とうとう来たぞ!!・・・
『・・・白ご飯に海苔巻き納豆・牛乳・うどん・ウインナー・豆腐味噌汁で〜す』
『お肉は?』
『たべません・・・・・』
『お魚は?』
『たべません・・・・・』
『海草類は?』
『わかめくらいですかね〜』
『野菜も食べませんか?・・・・』
『はぁ・・・・』
『・・・・・・・・・・・・・・』
保育士が保育士に聞いてあきれている様子がお分かりになるでしょうか??

幸い、息子は給食の時間だけが苦痛のようでしたので、『保育園に行きたくない!!』といって母を困らせた事は無かったので、救われていました。
担任の先生はなんとかしようと試みてくださったようでしたが、楽しく過ごしてくれる事が1番と言ってくださり、給食を無理に食べさせることはしないで下さいました。
またまたしばらくたつと、お友達に感化されたようで、少しずつたべてくれる品が増えていきました。
先生から『トマトとキュウリの酢の物和えを少し食べました』と連絡帳に書いてあるのを見て、次の日にトライ!!・・・しかし、家と保育園は違うんでしょう・・・さっぱり食べてくれませんでした。

あんなに離乳食・・・旦那は『宇宙食』『お供え物』と言っていた・・・はパクパクと食べていたのに、なぜこんなにも『偏食の王様』になってしまったのか、さっぱり理解できません。
あっ・・・年長組の次男はなんでも食べます。長男で悩んでいた事が嘘のようです・・・・同じ母が育てているのになぜ???

息子手作り2回目のお弁当!あれから10年、その子も小学5年生となりました。そして・・・・肉・魚・野菜となんでも食べられるようになりました。(芋類だけは苦手ですが・・・)
先日も学校の遠足に、自分でお弁当を作ってもって行きました。
初めてのお弁当は母が口出しをした『お弁当』っぽい・・・
2回目はぜ〜んぶ自分でする!!『好きなものオンパレードのお弁当』
先生に『ユニークだね〜』といわれたらしく、満足顔で帰ってきました。
あっ・・・彼女が出来たわけではなさそうです。母の愛情勝ちかも・・・♪

そんな半分・・・いやいやかなり放棄した『食』体験を、子育てサロンや、サークルで会うお母さんたちが食の事で悩んでいたら『大丈夫!!家はこんなやったけん!!』と話すと、『えぇぇぇぇ・・・・!!』大抵はこの一声から始まりますねぇ・・・そして『そうなるといいなぁ』『今だけなんですかねぇ・・・』となります。大体・・・
『時間をかけて味を覚えて、お母さんの顔も覚えて・・・怖い顔も、優しい顔も・・・・お友達の顔も覚えて、楽しかったら食べてくれるようになると思うよ〜いつか食べてくれるようになったらラッキー・・・と思って、気長に食卓に出して待ちましょう』と、声をかけるように気をつけています。
あまり強制的な言葉は、マイナスですから・・・実際私がそうでしたので、その当時の保健士さんは嫌いでしたから・・・(笑)やたらプレッシャーを与えられたので・・・

だから、『そうですね〜気長にやってみます』と、言ってもらえると、あの悶々とした日々も無駄ではなかったんだと思えたりして、今となっては充実した日々だったと自分に花丸を贈りたいと思います。って、今だから言えるんだよね〜当事者にはかなりきつい事は百も承知です〜

てんとう虫保育士時代は子育て中のお母さんの気持ちよりも、クラスの子どもたちの気持ちに寄り添っていましたが、今では、子育て中のお母さんの気持ちもそれなりに解るようなれたと思います。
私の仕事で出会う方達は、元気で明るいお母さんが大半です。でも些細な事で悩んでいたり、元気でなかったりもします。これから育児を始める方、これからも育児をしていく方も、ずっと素敵な笑顔でいて欲しいと思います。
『母が笑顔であれば父も笑顔=子どもも笑顔!!花丸!!!』

後、『こどもを早く寝かせつける事が、家庭円満!!』
   これは、大分に住む友達の言葉・・・大人も自分の時間を確保する事。子どもには十分な睡眠を確保してやる事。

この頃、無駄なんて何にも無いんだよなぁ・・・と思うことが沢山あります。
子どもが『偏食の王様』だったからこそ、話せる話題は山のようにある・・・。
だから、子育ても仕事も、育成会も頑張るぞ!!!と思える。
みなさん!私がマイナスに向きそうになっているときは、注意をお願いしますよん!!

(ちょこカエル)

投稿者 Kosodate : 2009年02月12日 17:30

コメント

コラム、楽しく読ませていただきました!
ほっとしました〜〜
プロの方でも、食に悩んだりするんですね。
子どもが食べないのは、私の料理べたのせい?
おなかの中にいる時に、つわりであまり食べなかったせい?
それとも、風水が?
とあらゆるもののせいにしてました。
食べる楽しみを少しずつ、子どもと見つけていきます。
ありがとうございました。

投稿者 イチゴパフェ : 2009年02月13日 10:45



またまた、きました〜(^^♪

食・・・今となっては懐かしいですが、私もかなり頑張りました〜。
うちの場合はアレルギーでの食事制限で、ですが。
授乳中は、もちろん一緒に制限しますもんね。
卵、牛乳、お肉に、魚も一部は無理で、あと色々・・3ヶ月で6キロのダイエットになりました(^^ゞ
パンが食べたくて涙したりして・・・

それが、今では給食のおかわり一等賞♪

あの苦労は、私にも子どもにとってもプラスの体験になっとります。

投稿者 わ〜い(^^)v : 2009年02月16日 19:38



コラムとコメントを読んで私もほっとしました!
私も食事の度にどんよりしてたので。
なんでうちの子だけ食べずに遊びたがるの?
なんで一生懸命作った離乳食を食べてくれないの?って。
でも相手は、何でも生まれて初めての赤ちゃん。初めてのモノにチャレンジする時には、ちょっと尻込みしちゃう子なんだってこの頃わかってきました〜。
またコラム楽しみにしています。

投稿者 やよい : 2009年02月17日 09:37



わ〜い!!!

沢山のコメント有難うございます。
いちごパフェさん・わ〜いさん・やよいさん

皆さんがほっとしました。のコメントを見て、私も嬉しかったです。

私もつわりがひどかったです。臨月でもはいていました。
とにかく食べれるものを食べて過ごしていました。
そのときの主食は『桃』・・・・
  旦那には、『この金食い虫・・・』
   と言われ、
  負けずに『子どもの為よぉ・・・』
  とおねだりしました。
次男のときは『そうめん』・・・
余談ですが、りんごとそうめんを食べて吐くと、『桃』みたいでした・・・・・

きゃぁ・・・・ごめんなさい・・・・

『偏食の王様』・『お姫様』とお付き合いになるときは、どうしても自分を責めがちですが、『のんきがいい』と思いました。

王様・お姫様VSのんきや母   いかがでしょう・・・

投稿者 ちょこカエル : 2009年02月18日 11:36



コラムを読んで、なんかほっとして涙が出てきました。食が細い娘のことをいつか食べるようになると温かく見守っていましたが、幼稚園に入り無理やり給食を食べさせられる日々。ひどいときは帰りの時間まで座らせられて、幼稚園に行きたくないという娘を見て私の育て方が悪かったと反省して落ち込んでいました。先生からも責められて、いつの間にか食事の時間にきつい言葉をかけてしまったりしていました。ゆっくり見守っていてもいいんですよね?コラムを読んではっと目が覚めたような気分です。これからはまたのんびりと温かい目で娘を見守っていきたいと思います。またつまずいた時は相談にのってください。よろしくお願いします。

投稿者 カイ : 2009年02月25日 17:58



カイさんコメント有難うございます。

偏食で悩んであったとのこと・・・・ながいトンネルに入っていたんですね・・・・私と一緒だぁ・・・・子育てって、なかな思い通りにいかないものです・・・・

食が細いといって悩むお母さんもいれば、反対に、食べすぎで悩むお母さんがいたり・・・・

しゃべらない・・・といって悩んだり、
しゃべりすぎで恥ずかしい・・・と悩んだり・・・

一人としておんなじ人間はいないんです・・・・だから面白かったり、歯がゆかったり・・・・

わが子はまだ生まれて来て6年!!(家の子・・)
出来ないことや、食べれないものも山のようにあるはず・・・
まだまだ甘えたい時期ですよね〜
    だって、大人でも甘えたいときってありますもん・・・えっ私だけ???

食事の時間きつい言葉をかけて、超落ち込んだこともあります・・・そして、自分を責めるんですよね〜
責めてしまうんです・・・・悲しいことに。

でも、ゆっくりでいいんです・・・私はそう思います。
見守ってあげましょう!!私もまだまだ育児真っ只中です。一緒に泣きましょう!!そしてすっきり!!
   そして、笑いましょう!!!ガハハハ〜っと。

投稿者 ちょこカエル : 2009年03月02日 16:47



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