ふくおか子育てパーク

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2009年05月21日

第2話 「三人の子育て ?」(haya)

 前回は、三人の子育てについて、特に一人一人が自分を認め愛せる人に育ってほしい旨を述べました。
 今のところ、わが家の三人は、それぞれ「自分が一番ママに愛されている」と信じている様子。それぞれが友達のお母さんに「ママは私が一番好き」と言っているそうです。
 ちなみに、「パパは平等」だと納得しているようです。ですが、子ども達には、「あなたは可愛い。大事。」と言っておきながら、私自身は自分を後回しし、軽んじていると、最近気が付きました。
 特に反省したのは、自分の健康を軽んじていたことです。夫や子どもの食事には気を使うのに、自分のは(栄養が)適当。病気になっても点滴を一時中断して子どもの習い事の送り迎え。ギックリ腰のときも気合いで立ち上がり、遊びに連れて行きました。無理が効くうちはいいのですが、高齢になった時のことを考えるようになりました。きっかけは、末っ子が「ママがおばあちゃんになったら、私が車イスを押してあげるね」と言い、真ん中が「自分が押す!」とケンカ。上の子が「では、自分がお金を稼いでママにあげる」という会話です。
 「ママはね、子どもに負担をかけたくないの。ずっと元気でいて、孫の世話して、ある程度の歳になったらポックリいくの!」と私。新聞やニュースで「老老介護」の問題が取り上げられる度、子どもに自分の介護をさせたくないと思う。経済的にも精神的にも歳をとっても自立し、いざという時には子どもを助けることができる状態でありたい…とは、私だけでなく、子を持つ親共通の願いではないでしょうか。
 ぜひ、元気いっぱいのおばあちゃんになるため、自分も自らを心身共に大切にしていきたいと思います。
 「身」の部分は、自分の健康にも留意すること。
 「心」は、母親としての自分と母親以外の自分の両方を大切にすることだと思います。
 
 現在の私は、4歳の末っ子一人を連れて歩いても、「上にも子どもがいます」という貫禄があり、世話好きなおばあちゃま達に声をかけられることはありませんが、一番上と真ん中の子が赤ちゃんの頃は、スーパーや街角で、見知らぬおばあちゃまに、「今は大変だけど、一番良いときよ〜」「子どもはすぐにおおきくなっちゃうからね〜」等とよく声をかけていただきました。当時は、これらのメッセージを額面通りにしか受け取れませんでしたが、今では『子育てって素晴らしいわよ。母親業って尊いのよ』ということを教えて下さっていたのだと気が付きます。今さらながら感謝です。
 前回、子どもに伝えたいメッセージとして『あなたは高価で尊い』を挙げました。このメッセージを母親である自分にも贈りたいし、読んで下さっているお母さん達にも贈りたいと思います。

(haya)

投稿者 Kosodate : 13:00 | コメント (1)

2009年05月09日

第1話 「三人の子育て」 (haya)

 10歳を筆頭に三人の子がいます。
 子が三人というと、「子だくさん」というほどではありませんが、例えば二人を育てるより多くのエネルギーを使います。時間も神経もお金もです。
 ですが、その分何にも代えがたい喜びも大きいです。
さて、その三人の子育てで私が気を付けていることは・・・・?
世間一般では三人兄弟の子育てというと、こんなことが言われています。
 ○特に中間子を気にかけてあげたらよい
 ○一番上の子を立ててあげて
 ○上二人に比べて末っ子には甘くなりがち・・・等々
これらはよく言われることなので、私も自然と気を付けています。加えて特に意識しているのは、
 ○子どもたちが自分が親をはじめ周囲の人たちに愛されているという実感を持てるように
 ○自分が価値のある貴重な存在なのだと実感しつつ日々の生活を送られるように
ということです。
容姿や学校の成績などの表面的なことへの評価に惑わされることなく、誰よりもまず自分が自分自身を認め愛してほしいと願っています。

 私たち夫婦はグァム島で結婚式を挙げました。ホテルのチャペルです。
その時米国人牧師に記念にいただいた聖書の中にこんな言葉がありました。
 「わたしの目には あなたは高価で 尊い。
  わたしは あなたを 愛している。」
これは、キリスト教の言葉ですが、宗教的なことでなくても、例えば私が夫から言われたら嬉しいし、同じように子が親からこう言われたら、子は自分を肯定し、自信を持ち、自らを愛するようになるのではないかと思います。
 もう一つ
 「兄弟は苦しみを分け合うために生まれる」
三人の子らがそれぞれ自分を愛し、互いに愛し思いやり、時には苦しみを分かち合うことができるようにと願っています。

(haya)

投稿者 Kosodate : 09:00 | コメント (2)

2009年05月02日

第4回 マネして成長 (アン)

第4回 サワッディカ 最終回を迎えることになりました。つきあってくれてありがとうございます。前回はタイの大家族での子育てを述べまして、今回もその続きも述べさせていただきます。
 大家族のタイでは、おじいちゃん、おばあちゃん、親戚が一緒に住んで、子供の面倒を見て、子育てを支えてくれているのです。親が大半共働きなので、(人生経験の豊かな)祖父母に、必ず「あいさつ、お礼、お詫び、言葉使い、他人への態度」について厳しく教えられます。また、大人数なので、大人同士でも(特に知人が家庭に訪れるときに)、両手を合わせながら、「サワッディ カップ(男性用)/カ(女性用)」などを言いあいますので、毎日見ている子供たちも自然に(早く)自分からやれるようになります。

 しかし大半は小さいとき、食事も身仕度もあまり自分で何もしません。食事に関しては、小さい子供たちに食べさせます。食べ物への感謝の気持ちをこめてこぼさずにきれいに食べることと、たくさん食べてくれることがその主な理由です。服や靴なども着せてあげます。子供が自分ですると、時間がかかるし、前後・左右が逆になったり、ボタンがずれたりして、結局直さないといけないからです。しかし、不思議なことに、小さいときにできなくても、毎日何回も(家族)大人の振る舞いを見てマネをして、いつの間にか自分でこなしています。子供の「マネして自分のものにする本能」ってすごいですね。

 子育ては世界中どこにおいても、永遠で、多様性のある課題ですね。住んでいる国、地方文化や環境が異なるだけで、子供がたくましく成長してほしい目的は同じだと思いますので、今の情報化社会を利用して、さまざまな国の人々の子育てを情報交換しながら、自分のやり方に取り入れたり、応用したりすれば、楽しく家族と毎日が過ごせると思います。
 
 最終回まで読んでいただきありがとうございました。サワディーカ。(ありがとうございました)

(アン)

投稿者 Kosodate : 09:00 | コメント (3)

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