ふくおか子育てパーク

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第3話 だって、わからんもん

2010年06月15日

息子たちの幼稚園から小学1・2年くらいのころ、知的障がいがあることに
気づいていない保護者の方もいらっしゃいました。
それくらい軽かったということかもしれないけれど、それが逆に彼らの負担にも
なっていました。

お友達が話しかけても、息子たちは話しかけられていると思っていないので、
「なんで無視するの?」「なんでおしゃべりしないの?」・・・とか、
すこし細かく指示してもらえたら理解できるけれど、
時々変わる掃除当番や給食当番などの細かい内容が分からなくて
「サボっている!!」といわれてしまう。

時間割の切り替えをスムーズにできないので、体育の着替えや移動教室に
時間がかかって結局固まってしまう。

3年生になってクラス替えがあり、親学級担任の先生が女の先生から二人とも男の先生、
特別支援のクラスの担任の先生も変わりました。
教科の内容もガラッと変わり、理科や社会も始まりましたが、
渡されたノートは真っ白なままで、その時間じっとただ座っているだけ?

特別な支援が必要な彼らに、十分な支援が届いていない・・・と感じることが多くなりました。
これは気をつけないと、家庭と学校とのボタンのかけ違いが起こるかも・・・
そんな危惧も感じつつ、1学期から2学期へと過ぎていきます。


彼らの言葉や行動、学校での様子をあれれ?と思っていたのは私だけではありませんでした。
去年の夏から秋にかけて新型インフルエンザが猛威を振るい、連日たくさんの保護者が
出入りしていました。
授業参観などの特別でない学校での様子を保護者が見たときに、
子どもたちの素の様子が見えたんでしょうね。
明るくて笑顔いっぱいの彼らのはず、なのに・・・大丈夫?って。

先生方も人ですから、障がいのある子どもへの理解の仕方もそれぞれでしょう。
いろいろ言葉を尽くしてみても、こんなに伝わらないものか・・・と
モヤモヤしていたころ、息子たちが「だって、わからんもん」と言いました。

意思表示が極端に苦手な彼ら、特にマイナスな感情「痛い」や「きつい」や「悲しい」など
は全く言えませんでした。
39度の熱があっても、手の指にホッチキスの針が刺さっていてもいえない。

動作が固まって、表情がこわばっているところから解いていくしかなかったのですが、
そんな彼らが、やっと言えた言葉でした。
お友達と同じように漢字も書きたいと宿題プリントももらい、私となぞり書きをし
持久走も同じ距離を走り、同じように頑張りたいと取り組んできたけれど
3年生になってからのお友達の成長はとても早かったのですね。

自分たちがお友達と同じようにはできないんだ・・・ということを自分たちで感じてしまった。
劣等感やマイナスな感情を抱えて、否定されたり強制されたり怒られているより
あなたたちのやれることはたくさんあって、少しずつでいいからそれでいいんだよって
言えるような環境にしてあげたほうがいいなと、私もパパも同じように思っていました。

小学校入学当時は、息子たちの障がいに対する捉え方が違っていた私たちですが、
パパが仕事の内容を変え、障がいに対してたくさんの専門的なことをつかんでくれたことで
子どもたち4人に対して、これまで以上に濃密で長い時間を子育てにかけているなと
感じています。

特別支援学校に転校することを、娘たちも賛成してくれ、それと同時に自分たちも
頑張るし、4人で頑張るよっていろんなときに話してくれます。


濃密で長い時間をかけている子育て、じゃあ子どもたちがいない時間帯に
私が何をやっているのか!!
ママは今日何をしていたの?と毎日聞かれる私の日常とは?!
次回に続きます(笑)

                            (twinxtwin-mama)

投稿者 Kosodate : 2010年06月15日 10:00

コメント

こんにちは!
お子さんの気持ちがなぜか私自身が「そうそう!」と感じました。
「だって、わからんもん」って、言いたいのにいえない子どもで、今もそうです。
そういう自分の気持ちを伝えることなんて、おとなにだって難しいこと、お子さんたちちゃんとできたんですね。
えらいっ!
私も、言えるようになりたいです。
私も、がんばります!
ありがとうございました!

投稿者 はな●はな : 2010年06月22日 09:06



はな●はなさん、こんにちは^^


分からないことや苦手なことを、そう人に伝えられるって大事なことなんですよね。
私も反省しなきゃいけないことがたくさんあって、上の娘たちに数年前、「そんなことも分からないの?!」って、よく言ってたんです(-_-;A

分からないことがあって聞いてくる娘たちとの、コミュニケーションをわざわざ私のほうから断ち切ろうとしてたんですよね。

ママ!聞いて!!お話して!!って娘たちからのサインだったのに、、、。
でもそれに気づいてからは、言わなようにしています。

私も分からないことや苦手なことばかりだけど、勇気を出して教えてくださいっていえるように頑張っています。
はな●はなさんも一緒に頑張りましょうね(*^▽^*)/

読んでくださってありがとうございました。

投稿者 twinxtwin-mama : 2010年06月22日 10:23



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