~コミュニケーション~ 第3回 勉強の質問のやりとり

平成21年7月9日

 小学生の子どもたちとの話の内容はいろいろあります。お友達のこと,学校のこと,好きなこと,またどうしてもさけられないものに,学校の勉強のことも入りそうです。

 「おかあさん(おとうさん),これがわからん。これなん?」とお子さんが聞いてきたらどうしますか?課題の内容によって答えは違うかもしれませんし,その時の忙しさによって対応が違うことも考えられます。いつも同じ返事をしている訳ではないでしょうが,少し例を挙げてみました。「自分で考えなさい。」「あした先生にきいてみたら?」「うーん。お母さん(お父さん)にもわからない。」「いっしょに調べてみようか。」「お父さん(お母さんに)に聞いてみたら?」「それはね。こういうことよ。」このように書いて自分のことを振り返ってみると,これらの1つだけで返事が終わってしまうこともなさそうです。実際には,いろいろな組み合わせがありそうです。

 子どもたちの質問に答える時に,バリエーションに加えてほしい返事の仕方は,「もう1回言って,わからないところを詳しく説明して。」です。この返事の仕方は,子どもたち自身がさらに考えるきっかけを作ります。本当に要求していることは「自分で考えなさい」ということと同じことですが,わからないと言っている子どもたちに,何の方向づけもなく,もう一度考えさせるのは難しいものです。そこで,まず,問題を明らかにすることを要求します。でも表面的にはお母さん(お父さん)に説明するためですから,子どもたちは,同じことをただ繰り返すだけではなく,分析や解釈を加えて説明しようとします。次に,子どもの話した内容から「それって,何だった?」などともう少し詳しく説明してもらいます。または,子どもが算数などの問題を解いているとしたら,「どうして,そうしたの?」と説明をしてもらいます。こういうやり取りの間に問題が解けていることもありますし,やっぱり解決法を教えたり,「あした先生に聞いてみよう」になるかもしれません。でも,問題を解決しようとする努力や姿勢を学ぶことという観点からすると,こういうやり取りはとっても大切です。もし,うまく自分で答えに導けたら,必ず「自分でできたね。」「頑張ったらできたね。」「すごいね。」といって,努力の結果,問題が解けたのだということを言葉で確認しましょう。「お母さん(お父さん)のおかげよ。」というセリフは,子どもがもっと大きくなって,聞き流せるようになるまでとっておきましょう。

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