~やわらかに食育て~ 第3回「今晩なにをつくろうかなー」

 平成21年1月8日

 あけましておめでとうございます。どのようにお正月をお過ごしになりましたか。1月を「睦月(むつき)」ともよびますが、睦には「むつむ」、「仲良く親しみ合う」という意味があります。

 お正月で一番大切なのは家族が一緒に過ごすことのようです。
 我が家は暮れにおせちをつくり家族皆、静かにおこもりして新年を過ごすという正統な?お正月でした。(つまり初詣以外は何処にも行かずゴロゴロしていたのです)

 おせちに飽きた時に作ったのはすき焼き、カニすき、おでんです。「贅沢!」ですか。確かに。でも我が家はカニの入った豪華な?鍋なんて正月にしか食べません。すき焼きも年に数回。だからすごく美味しかった!

 食べようと思えばなんでも食べられる時代ですが、だからこそ正月にしか食べないものを残しておくのです。運動会にしか作らないもの、お誕生日にだけ作るものを決めて普段は我慢するのをおすすめします。薄らぎつつある行事がもっと楽しみになります。

 行事は子どもにけじめを教える絶好のチャンスです。文章だけでなく生活にも「 、と 。」が必要です。
 子どもの頃の思い出は大切な財産です。作って上げられる親でいたいですね。
 再び春の兆しを感じ作物の豊かな稔りが期待されるこの季節を祝うことは宗教を超えて人間にとって重要な意味があるのだと思います。どんなに忙しくてもお煮染めだけでも手作りして新年を迎えられたらと毎年思います。
 何を食べるかよりもどう食べるかがもっと大切なのかもしれません。
 栄養学の先進国である北欧の食事指針の最初にあるのは「食べ物に敬意と感謝の気持ちをもって」です。
 お正月にこそ伝えられる食への気持ちがありそうです。

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