~やわらかに食育て~ 第2回「さて、どんな風にたべましょう」

平成20年12月1日

 「バランスよく食べましょう」と良く言われますが、あまりに漠然としていて解りにくいですね。また1日に野菜を何グラム肉を何グラムと言われてもどう配分すれば良いのか迷います。

 配膳を考えるとある程度のバランスは容易く整います。配膳は昔の人が考えてくれた食べ方のシステムです。まず、ご飯を左側に右側に汁物。汁物の上に主菜、ご飯の上に副菜を置きます。余裕があればサラダや酢の物や浅漬けを添えましょう。昔からの一汁三菜の考え方です。

 もちろんお汁を作らない日や一汁二菜の日があってもOK。大切なのはちゃんと主菜と副菜を分けて考えること。主菜はタンパク質源の肉や魚や卵で作ります。魚の煮付けでもトンカツやオムレツ、チキンソテー、何でも良いのです。横にキャベツやレタス、フライドポテトなどの野菜も添えましょう。
 副菜はカボチャの煮付けやホウレン草のお浸し、切り干しだいこんやひじきの煮付けなどお野菜や海草で作ります。
 汁物にも野菜が使われていれば完ぺき。これで計算しなくても大体のバランスは整います。

 主菜と副菜の考えがなくなるとどうなるでしょう。ある時、幼稚園の子どものお弁当を見て驚きました。鶏の唐揚げに卵焼き、ウインナーにエビフライだったのです。子どもの好きな物を全て入れたのでしょうが、これでは主菜の蛋白源ばかりで、ビタミンやミネラルは不足してしまいます。今夜の主菜は?副菜は?と考えていくと献立も立てやすいのです。

 三食これでは大変なので、朝は主食とタンパク質の卵や納豆。野菜をタップリみそ汁に入れるかその時間がなければトマトを食べる等すれば良いのです。

炭水化物、タンパク質、野菜です。

 とにかく考え方の基本さえあればその家に適したスタイルが出来上がっていきます。今日出来なければ次の日で補うくらいに気軽に取り組みましょう。
 それと食事の前に必ず「いただきます」を忘れないようにしましょう。自分の言葉を耳で聞いてその音が胃腸を刺激してくれるらしいですよ。それよりももっと大切なのは食べ物に感謝する気持ちなのですが。細かい食べ方はまた次の機会に。

 

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