~子ども達の笑顔を見続けるために~第4回 物分りのいい大人の振りはやめよう

平成20年8月1日

 煙草を吸いたいと思っていた高校生のA君は、物分りのいいお父さんに「隠れて吸うぐらいならここで吸え。但しここだけにしておけよ!」と言われ、煙草と灰皿を差し出され朝の一服をしました。そのまま煙草とライターを制服のポケットに入れ学校へ行きました。駅で友達に会い、一緒にまた一服。学校帰りにも友達と2~3服し、帰宅後もお父さんと一緒にモクモク・・・・

 一方、やはり煙草を吸いたいと思っているがとても厳しいお父さんがいるB君は、「二十歳になるまで煙草・飲酒は許さん」と言われ、一度持っているところを見つかりこっぴどく叱られました。それ以来、家で煙草を吸うことはなく、駅や近所の公園でもそこにはうるさい町内会のおいちゃんや駅員さんがいてなかなか吸う機会にめぐり会えません。やっと友達と一緒に隠れるようにして1本吸えました。おいしい煙草であったかどうかわかりませんが、A君よりはるかに少ない本数でした。

 SEXや性の問題に関しても同じ事が言えないですか?SEXを廻りの大人が容認して(容認はしていなくても黙認することも認めることになります)、子ども達が実行する機会が増えれば増えるほど、妊娠や性感染症にかかる確率は上がっていきます。それらはしなければ罹る確率は0です。当たり前のことですがそうなのです。「できればしないほうがいい・しないという選択肢もありそれは、尊重される選択肢である」というメッセージを送る大人がいたほうがいいのです。これは単なる純潔教育ではありません。家庭や地域や学校、子ども達を取り巻くすべての環境で子ども達に伝えるメッセージって大事です。

 はっきりした言葉で伝えられなくても、なんとなく日常会話の中で言わずともがな伝えられていくメッセージはしみこんでいきます。これは家庭だけでなく地域や社会全体でも大切なメッセージになります。だめなことはダメといえる大人であり続けましょう。物分りのいい振りは決して優しくはありません。

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