どんな風にしたらいいの?-自分の考え方を掴む思春期-

平成18年3月1日

はじめに
 
 最終回になりました。早いもんです。なんか後半は、聴くこと、共感することばかり書いたような気がします。これがやはり基本なんです。話すここと相手が信頼してくれること。何故かというと、カウンセラーを信頼してもらわないと、心の専門家のアドバイスを受け入れてくれないんです。

先生!どうすればいいの?

 私のところに来る生徒は、「先生、どうしたらいいの。」と相談に来ます。これがほとんどです。私なりに答えをアドバイスすることは簡単ですが、彼ら自身が自分なりにどうしたいのか、そして、その結果がどうなるか予測させていくことが大切なような気がします。つまり、自己決定をするために、このことに対してどういう利点があり、また欠点があるか考えてもらう事なのです。これが問題解決能力を育てることだと思うのです。このことの繰り返しで、彼らは自分の考え方そして、価値観をも身につけていくと、私は考えています。

まとめにかえて
 この6回シリーズで言いたかったことをまとめてみました。下記に示す共感の効果です。

生きていることを感じ、実存していることの体験化。

新しい体験の統合化

コミュニケーションの質の向上


現実感の体験 

 共感するだけで彼らは、「自分って生きていてもいいんだよね。」と感じますし、「誰も自分の事わかってくれないと思っていたのに、このおっちゃんわかってくれるんだ。人を信用してもいいのかなぁ。」そして、自分の気持ちを下手なりに相手に伝えることができる。そして解りあえ、自分の心の中で考えていたことを、相手に話すことで現実的な考え方になっていくのだと思います。
 少々題名からはずれたのかもしれませんが、これらの事が子ども達の心の成長と信じて、私はカウンセラーをやっています。つたない文章を読んで頂いた皆さん、有り難うございました、そして何か皆さ2006/3/1んの子育てのヒントになったのであれば幸いです。

 

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