タバコは破滅への入り口

平成30年6月9日

 思春期になると、子どもたちは、「ちょっとタバコをすってみようかな」「なんとなく大人になったような気分を味わってみようかな」と思うことがあるかもしれません。しかし、タバコに含まれるニコチンやタールは、依存性を示すことが学問的に証明されています。

 つまり、依存するようになると、タバコを止められなくなるのです。周りの喫煙者の方々をみると、健康に悪いということはわかっていても止められない方がたくさんいます。また危険ドラッグに手を染めるきっかけは、タバコをすう仲間からのすすめということもはっきりしています。

 日本では、二十歳になれば、タバコをすうことが法律で認められています。将来、タバコをすうのか、すわないのかは、子ども個人の判断になるでしょう。しかし、タバコの害は、自分自身への害だけでなく、他人へも副流煙の被害を及ぼします。その他にも、悪性腫瘍の原因、高齢の呼吸困難症状、他人への迷惑、おなかの中の赤ちゃんへの受動喫煙、など、文字通り、百害あって一利なしです。しかも、禁煙しようとしても、なかなか完遂できないのがタバコなのです。タバコの害については、小学校の「薬物乱用防止教育」で、発達段階に合わせて学習しています。子どもたちは、タバコが健康に良くないことを知っているのです。

 なのに、なぜタバコに手を出してしまうのでしょうか? 悪いことだと知りつつ、なぜタバコをすってしまうのか? その背景を理解する必要があるかもしれません。

 もしかしたら、仲間から外されないため嫌々すっている子ども、親の気を引きたくてタバコに手を出した子ども、新しい友達を求めてすった子ども、先生への反抗からすった子どもなどもいるかもしれません。背景はそれぞれだと思いますが、タバコが子どものSOSと捉えることもできます。そのSOSに気づくためにも、子どもと会話する時間を作り、タバコをすう背景に注意を払いながら、親子の関係を築いていくことが大切となってくるでしょう。

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