令和7年11月6日
前回は「不安定なアタッチメント」についてお伝えしました。では、もしうまく築けなかったとしても、関係をやり直すことはできるのでしょうか。結論から言うと、アタッチメントはいつからでも修復が可能です。人は、安心を与えられる経験を重ねることで、再び信頼を育むことができます。
大切なのは、「いまこの瞬間から」関わり方を少しずつ変えていくこと。子どもが悲しそうにしている時や困っている時に、まずはそっと寄り添い「どうしたの?」と声をかけてみましょう。完璧な対応をする必要はありません。もし怒りすぎたと思っても、「さっきは言いすぎちゃったね、ごめんね」と伝えるだけで十分です。やり直しのやりとりこそが、信頼を深める経験になります。
抱っこでも、笑顔でも、短い言葉でもかまいません。小さな「大丈夫だよ」の積み重ねが、安心を再び育てていきます。子どもは、大人が自分に関心を向けてくれていると感じるだけで心が落ち着くのです。
アタッチメントは“完璧さ”ではなく、“つながりの積み重ね”で育まれます。たとえ過去にすれ違いがあっても、今日からの一つひとつの関わりが、再び絆を育てる力になります。関係はいつでも、やり直すことができるのです。何からどうしたらいいのか…という方は、ぜひ周りの仲間にも手伝ってもらいましょうね。











