3.子どもの声を聴いていますか?

令和6年2月19日

 子どもから「クラスに苦手な子がいる」と言われたとしたら、あたなはどうしますか?
 「そんなこと言わないで、その子のいいところを見つけて仲良くしなさい」
 それとも、「そんな子のことは気にしないで、他の子と遊びなさい」ですか?
 これはすべて、お母さんの捉え方、考えですね。これでは子どもの思いを否定してしまうことになります。子どもは答えがほしいのではなく、「嫌だな」という思いを受け止めてほしいのです。
 子どもの思いを知りたくて、問いただすということでもなく、「そうなんだぁ、苦手なんだね。」と、子どもの視点で話すとことで、不安を受け止めてくれたと感じた子どもは、心の中に潜んでいる本当の思いを吐き出してくれることがあります。

 「子どもに聴いても「わからない」と言うので、私が道筋を示しているのですが、よくないのですか?」と言われることが多いのですが、それは、自分の価値観を押し付けることになっていませんか?子どもは自分の思いを否定されると本当のことを声に出すことができなくなってしまいます。時には親として、受け入れられないことであっても、その子の思いを一旦受け止めて、それからその後を話し合うことが子どもとの大切なコミュニケーションになります。

 自分の子どもであっても「違う人格なのだ」と認めることがとても大切です。

 「きく」という漢字には「聞く」と「聴く」二つありますね。
辞書で調べてみるとわかるのですが、「聞く」というのは、「音や声を耳で感じとる」ということです。「聴く」というのは、「心を集中させてしっかりと耳に入れる」ことです。
 子どもにとって大事なことを伝えているのに、忙しさにかまけて、耳だけで子どもの声を感じ取っていることはありませんか?

 よく、保護者の方から、「見守ることが大切といいますが、学校に行かず怠けているだけで、甘えているんじゃないか」と質問をされることがあります。
 私は、怠けているわけではなく、甘えているのだと思います。甘えは悪いことではありません。自分が感じている辛いことに気づいてほしくて、親に助けてほしいという愛情を求める甘えだと思います。ここにいていいんだという安心感を与えてあげてください。家族の中で安心して過ごせるようになったら、外の世界へ出る勇気も出てくると思います。家族はその子にとって最高の応援団なのですから。

 次回は、親の笑顔が子どもの心を救うことに繋がるお話をしたいと思います。

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