4.子どもの自立に向けて私たちがやるべきこと

令和5年7月12日

 いよいよ本連載も最終回を迎えることになりました。今回は子どもの自立について考えてみたいと思います。

 文部科学省は不登校児童生徒の支援について、「学校に登校するという結果のみを目標にするのではなく、児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて、社会的に自立することを目指す必要がある」と示しています。

 では、社会的に自立するというのはどういう意味なのでしょうか。広辞苑では自立を「他の援助や支配を受けず、自分の力で判断したり身を立てたりすること」としています。自立の対義語を「依存」とする辞書もあるなど、一見すると社会的な自立とは誰の力も借りずに一人で生きていくことのように受け取ることができます。

 一方で、私たちの暮らしにおける自立の対義語は「孤立」だという考え方もあります。社会で自立をするということは、一人ぼっちで生きていくことではなく、さまざまな人たちに支えられて生きていくことであるという捉え方です。

 私は後者で示した自立の考えこそが、子どもの支援では非常に重要だと思います。特に不登校の子どもや保護者は社会で孤立しがちです。でも、あなたは決して一人ではありません。一人で悩みを抱え込むことなく、誰かを頼ってみませんか。あなたの気持ちに寄り添い、心から応援したいと思っている人がいます。人は誰も一人では生きていくことができません。私たち大人が支え合うなかで、子どもが自立できる社会を一緒に作っていきましょう。

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