2.待つことで心は育つ。親ができる温かなサポート

令和8年5月12日

 第1回でお伝えした心のバネ「レジリエンス」。今回から、それを家庭で育むための具体的なヒントをお話しします。

 わが子が壁にぶつかったとき、親はつい「大丈夫?」「次は頑張ろう!」と励ましたくなります。でも、この良かれと思った「励まし」が、かえって子どもの心の重荷になっているとしたら。

 先日、わが家の中2の息子とその友人がリアルな本音を教えてくれました。 「テストの結果が悪かったときや試合に負けたとき、とにかくそっとしておいてほしい。何も言われたくない。時間が経ってから、さらっと声をかけてくれるのが一番いい。」
親が愛情からかける言葉が、子どもにとっては感情を整理する邪魔になることがある。これは親として少しショックですが、なぜ「そっとしておく時間」が大切なのかを知れば納得がいきます。

 思春期の脳内では今、「自分の感情と理性を自分で整える力」をつけようと懸命に心を調整しています。このデリケートな調整作業をしているときに、外から励ましの言葉をかけられると、脳の処理が追いつかず、かえってイライラや反発として表面化しやすくなるのです。

 だからこそ、今日からできることは、「待つ」こと。

 待つとは、何もしないということではありません。おすすめのアクションは、口出ししたくなる気持ちをそっと「差し入れ」に代えること。温かい飲み物や、好きなおやつなどをあえて無言で置いてみてください。

 このあえて何も言わないさりげないサポートこそが、前回お伝えした「存在へのYES」を伝え、自ら再び立ち上がろうとする子の背中をそっと支える温かなエールになります。

 次回は息子たちが求めていた「時間が経ってからの、さらっとした声かけ」のコツをお伝えしますね。

< 前の記事     一覧へ    
社教センター公式Facebook 社教センター公式X(旧Twitter) 社教センター公式Instagram