ふくおか子育てパーク

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2011年05月27日

第4話「時間(とき)の流れ」

 子どもに時間をとられる時期から思春期を迎え、今は子どもたちと向き合って本音を話し、気持ちを理解する時期にあります。そして、現実には経済的なことにも力を入れなければならない厳しい時期にあります。
それぞれの時期に大切な子育ての方法は違いますが、お母さんが全力投球していることは変わらないと思います。忙しくて時間に追われる日々で、子育てを楽しむ余裕もなかなかありませんが、ちょっと深呼吸をして、子どもが成長していることを感じ取ることも大切だと思います。
私は前回にもお話したように、玄関で「行ってらっしゃい!」と見送るときが至福の時です。一日一度、仏様に手を合わせるような、心がスーッと澄み渡る時間が欲しいですよね。

 先日の日曜日、中学3年生の息子の体育会がありましたが、5時に起きて頑張ってお弁当を作りました。運動会でのお弁当作りも実質、今年で最後です。末っ子の学年行事が一つ一つ終わっていくごとに「あ〜子ども3人よくここまでやってこれたな〜。」と我ながら感心もしますが、ちょっと寂しさも感じて、何だかヘンな感じです。

 今からの季節、中学生と高校生の息子の夏服のカッターシャツのアイロンがけが毎日の日課です。夜にしておけばいいのですが、どうしても睡魔に勝てません。となると、朝は弁当作り・アイロンがけでパニック状態です。毎日の朝の戦争はまだまだ続きますが、終わってしまえば「あのときは充実していたな。」と振り返るようになるんでしょうね。今を「幸せ」と感じ、子育てを楽しまないと損ですよ。

 よく考えれば、母親(父親)には自分の育った環境があって、親から育ててもらったことが、今の私の子育てのルールです。例えば、いつの間にか自分の口癖を子どもが口にしていたり、私は片付けが下手なのですが、子どもも部屋の掃除が苦手です。「親の背中を見て育つ。」とはよく言ったものです。
親が襟を正して、生活をしないといけないということですね。毎日を充実した時間を過ごし、家族のため・人のために一生懸命生活することが大切だと思います。

 親として、これからも一生子どもへの心配ごとは絶えません。子育てをしながら親も親として成長していきます。
『親学』も頑張りましょう。そして、その中に感動や喜びが生まれ、生活の糧になり毎日が充実していれば人生素晴らしいですよね。完璧はないので、自分らしさをだして、子育てを楽しみたいと思います。
 子育てをしながら、本当に親のありがたさがしみじみとわかる今日この頃です。一人暮らしの里の母親に週に何度か朝の8時に電話をかけています。私の声を聞かせることが、今の私にできる親への感謝の気持ちです。

 今まで連載を読んでくださってありがとうございます。子育ては大変ですが、大変なぶん喜びもひとしおです。今しかできない子育てを楽しみましょうね!

投稿者 Kosodate : 14:01 | コメント (0)

2011年05月11日

第3話「出逢いの時間(とき)」

 今回はそれぞれの出逢いについてお話します。主人と結婚したことや子どもと廻り合えたことです。この世に命を授かった時から、親子の出逢いがあり一生続きます。出産したときから「生まれてきてくれてありがとう。」と本当に心の底から子どもに感謝しました。〜ここからスタート〜原点はここにあると、今、文章を書きながら思い出しました。

 結婚当時、第一子を出産後一歳になるまで借家に住んでいました。近所に、ちょうど同じ年齢の子どもを育てていらっしゃる人が二人いて、色んなことを教えて下さいました。初めての子育てで何もわかりません。マニュアル本を何冊か持っていても書いてあるようになりません。どうしていいかわからない私に、近所のお母さんが強い味方でした。予防接種、病院選び、離乳食などアドバイスをしてもらい、とてもありがたかったです。だから、マタニティーブルーには全くなりませんでした。

 第二子、第三子の出産からはアパートに移ってからの子育てが始まりました。たまたま同じアパートに母親も同じくらいの年齢の人ばかりで、その当時のアパートにいる子どもの人数が12世帯いて、24人もいるにぎやかな環境でした。子どもの年齢もほぼ一緒で、アパートの敷地内に小さな公園がありました。
一日中しっかり遊ぶことができ、遅めの昼食をとってお昼寝もしっかりしてくれました。子どもが大きな声で泣いても理解してくれて、用事があるときは預けたり、預けられたり。全てが『お互い様』でした。
やはり、ここでも子どもの病院や幼稚園・小学校の事、どこのスーパーが安いか、おかずのレシピから、主人の実家のことまで・・・いろいろな情報k交換の場所でした。アパートって、小さな子どもの子育てのときはとても役に立ち、その時お世話になった方々には、今でも感謝しています。

 長男が小学校に入学する際、家を建てて自宅を構えました。自宅の周りは、自然がいっぱいで男三兄弟にとっては、とても遊び甲斐のある素敵なところです。長男が通う小学校は校舎が平屋で、運動場も広く、校舎の裏には小川が流れていてホタルが出るところです。二男が通う幼稚園も小学校と同じで、桜の木や、渋柿の木、畑や丘があり、子どもがのびのびと走り回れました。振り返ると、子育てをする環境にそれぞれの出逢いがありました。

 長男が12年間皆勤したことはお話しましたが、いつも順調にいったとは限りません。小学校一年生の一学期、体調が悪く、午前中病院へ行き点滴を受けるとすぐに回復。その時はお昼近かったのですが、担任の先生に電話をしたところ「来てください。お待ちしています。」と優しい一言に、親も子どもも嬉しくなりました。勉強だけではなく、生きる力やたくさんの道徳を教えて下さる先生方に出逢い、今、子どもたちはたくましく育っています。

 地域の人に見守られ、いつも声をかけてくださいます。親が未熟な分、周りの人から助けられていることを感じます。だから、出逢いを大切にし、人とのつながりを持ちたいと思います。そうやって子育てを頑張っていこうと思います。

投稿者 Kosodate : 10:25 | コメント (0)

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