~知育 体育 徳育 その前に食育~ 第2回

平成22年6月1日

4月5月 2ヶ月が過ぎ、新入園児の子ども達も保育園での生活も慣れ、毎日元気に遊んでいます。
お父さん、お母さんと別れるときも、泣かずに「バイバイ」と手を振る子ども達の様子に安心し、たくましさも感じていらっしゃるようです。

前回は高取保育園の食の基本についてお話させていただきました。今回は母乳や離乳食について少し触れてみたいと思います。
保育園は生後3ヶ月から就学前の子ども達が日々生活する場所です。特に第1子のお子さんを産休明け、育児休業明けであずけに来られるお父さん、お母さんは不安で一杯です。
なかには「家庭ではおっぱい大好きで哺乳瓶の乳首を嫌がります」「保育園に預けるのでミルクの練習をします」等思い悩んでいらっしゃるようです。
安定した人間関係を作り出す第一歩は抱きしめられているお母さんの鼓動、肌の温もり、優しい声かけに包まれることです。
人は哺乳動物です。人はひとのおっぱいで育てて欲しいと思います。子どもにとって、栄養面、精神面、免疫たっぷりの母乳で子育てしているお母さんたちを応援しています。

母乳の次に赤ちゃんの口に入るものが離乳食です。高取保育園では、離乳食から生命力あふれる玄米を使っています。当然、まだ歯も生えていない赤ちゃんですから、玄米クリーム(玄米を炒って10倍の水で煮、すりつぶした後、木綿の袋に入れてエキスを搾り出したもの)から始め、月齢や食べ方、便の具合を確かめながら固さを調節していきます。又、旬の無農薬・低農薬・有機栽培の野菜そのものの味を充分舌に摺り込んであげたいと思っています。

基本としていることは以下のことです。

1、離乳開始から生きた食べ物である玄米を使用する。
2、和食中心で味付けは薄味、旬の野菜をふんだんに使用する。
3、タンパク質は消化吸収がやさしい植物性タンパク質から摂取する。
4、砂糖は使わず、だしを効かせたり、甘味を引き出す調理法を工夫する。
5、手作りの味を大切にし、加工食品は使用しない。
6、自分で食べようという意欲を大切にする。

本当に身体がよろこぶ食べ物、元気になる生活ってなんだろう?と思う日々が続いています。

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