~知育 体育 徳育 その前に食育~ 第1回

平成22年 5月10日

はじめまして、福岡市早良区にあります高取保育園の園長 西 福江です。
保育園では日々0歳から就学前の223名の子ども達が半袖、半ズボン、裸足で元気に過ごしています。
思い切り身体を動かして、おなかを空かして食べる給食は旬の野菜をふんだんに使った玄米和食です。
子どもの健康な心と身体は毎日の食生活の積み重ねから作られてきます。何をどのように食べるか、食べさせるかが食育の第一歩だと考えます。
給食には旬の素材を豊かに取り入れ、5歳児年長組の子ども達が毎月手作りしている味噌を使った味噌汁。発酵食品の納豆が毎日の食卓にのぼります。

高取保育園が食事について基本としてきたことを次の6点にまとめてみました。

1、伝統の食べ物(身土不二)を摂る
先祖伝来の食べ物、日本の季節、風土によくあったものを食べる。
2、季節のものを摂る
旬の物を食べるのが一番。自然は、冬は体を温め、夏は体を冷やす食べ物を与えてくれる。
3、主食は玄米
国内産の穀物(米、麦、粟、ひえ、きびなど)を摂る。
4、一物全体(丸ごと食べる)
魚なら頭からしっぽまで、野菜は根も葉も丸ごと食べる。皮を捨てず、あく抜き、湯でこぼしせず料理する。
5、正しい食べ方
腹八分目で、一口60回~100回かむこと。
6、感謝の心で頂く

少し振り返ってみると、一昔前 あたり前のように日本人が行っていたことばかりだと思いませんか?
人間は学習する動物です。祖父母、父母に育ててもらったように子育てをしようとします。そこに、便利なものがあったり、情報がたくさんあふれていたりすると手間ひまをはぶいてしまいそうになります。
我が子を育てる時に、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんから何をしてもらったか思い出してみてください。
きっと手作りのおいしい料理の味、家族で囲んだ食卓のあたたかさを思い出すのではないでしょうか?

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