「ほめる」ことは「叱らない」ことではない!

平成30年2月28日(水)

みなさん、お子さんをほめていますか?
ほめる教育研究所 ほめる達人 竹下幸喜です。 

私はよく
「ほめる達人の竹下さんは、叱らないんでしょ?」 
と言われることがあります。

私は一度たりとも、「私は、叱りません」と言ったことはありませんし、
ましてや周りの人に「叱ってはだめですよ」と言ったこともありません。

「ほめる人」というと「叱らない人」と思われがちですが、そうではありません。

大切なことをおさらいしましょう。
ほめる達人が伝える「ほめる」とは

「自分の周りの、人やモノ・起きる出来事の価値を発見して伝える。」

ということ。「価値発見の達人」が「ほめる達人」なのです!
ですから

「叱ることによって相手の価値を発見し、認めることもできる」

のです。

「今日の結果、私は納得してないよ!今日のためにこれだけ準備してきたでしょ?
 こんなに努力してきたでしょ?それをこの結果で満足してるの?あなたらしくないよ」

というような言葉は、叱っているようでありながら相手の将来の可能性を伝えています。

ここで大切なのは、その言葉の裏側に

「すべての人の成長と可能性を信じる。」

という気持ちがあるかどうかです。
その気持ちを持った叱り言葉は、相手の心に響きます。


「愛すること」の反対は何でしょうか?  答えは「憎しみ」・・・ではありません。
「愛すること」の反対は「無関心」です。
これはマザーテレサの有名な言葉です。

「なぜわかってくれないんだろう。」
「何回言ったらわかってくれるんだろう。」
「いつになったらこの子は成長するんだろう。」

というような「腹が立つ」感情があるということは、
相手にきちんと向き合っているという証拠です。
一番冷たいのは関心を持たないこと、これが一番冷たいことなのです。

では、どのような言葉で相手に伝えていけばいいのか?
というように「伝え方」に焦点を当てて考えていくことが大切です。

私は、ある時から、叱る時に「怒鳴る」ということを手放しました。
怒鳴らなくても、こちらの「感情」を伝えることはできます。
しっかり相手の目を見て、自分が伝えたい内容を冷静に伝える方が、
相手の心に響きます。
ぜひ、目の前の人の「成長と可能性を信じる」という叱り方をしてみてください。
 

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