~少年非行~第5回「携帯電話にひそむ危険」(西村仁美さん)

平成19年9月7日

 子育てパーク第5回目を担当します、福岡県警察少年課<福岡少年サポートセンター>少年育成指導官の西村仁美です。

 さて今回は、「携帯電話」をテーマにお話したいと思います。
 携帯電話は様々な機能を備え、非常に便利であることから、おとなはもちろん、子ども達の間にも広く行き渡っている現状であり、高校生の9割以上、中学生の約6割、小学生も約3割が携帯電話を使っているとの調査結果もあるようです。
 正しく使えば、生活に大きなプラスとなる携帯電話も、誤った使い方により犯罪に巻き込まれるケースも多発しており、私達、少年育成指導官も少年相談の現場でこの問題に数多く直面しています。

 「携帯電話は通話機能しか使わない」というおとなが多いのと対照的に、メールの送受信や様々なサイトへのリンク・書き込みなど、インターネット機能を駆使する子ども達は非常に多いようですが、様々なトラブルは、このインターネット機能の利用時に発生しています。
 性交等の相手となるよう誘う「出会い系サイト」、特定の個人を中傷する書き込みを行うなど、いじめの新たな発生場所でもある「学校裏サイト」、わいせつ・薬物・暴力・自殺等を掲載した「有害サイト」等、皆さんも耳にしたことはあると思いますが、我が家の子ども達には関係ない遠い世界の話と思ってはいませんか。

 多くの子ども達が、好奇心からこれらサイトにアクセスしているという調査結果もありますし、いつ自分の子どもが、トラブルに巻き込まれるかわかりません。これらの問題から子ども達を守るには、携帯電話の問題以前に、保護者の皆さんが日頃から関心を持って子ども達と接すること、また、家庭内のルールを決め互いに守っていくことが重要です。
 そして、「家族間の十分なコミュニケーション」という基礎のうえに、携帯電話を持たせるにあたり、
 ・ 使用目的をはっきりさせる
 ・ 時間や料金など、一定のルールを決めて守らせる 
 ・ インターネットの危険性について教え、トラブル発生時にはすぐに保護者に知らせるよう説明する。
 ・ 「フィルタリングサービス」を申し込む

などのポイントをクリアすることが大切です。

 特に「フィルタリングサービス」は、出会い系サイトをはじめとする有害なサイトへのアクセスを制限する有効な手段であり、携帯電話各社が無料で提供していますが、本人や親からの申し込みが必要となります。
 契約時はもちろん、現在使用中でも申し込めますから、ぜひ申し込んで、有害情報や犯罪から子ども達をしっかり守りましょう。

 

 

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