~子育ては親子共育~第4回―「いや」「いや」「いや」の時がやってきました―

平成21年2月2日

2才半頃から4才ぐらいまでに反抗現象が現れます。親と子どもの最初の危機とも言われますが、それは子どもの心に自分の思い通りに、食べたい、飲みたい、遊びたいと「本能我」が目覚めてきたからです。反抗は「本能我の目覚め」で心の成長は順調なのだと、まず喜びましょう。そして、できるだけ子どもの希望通りに、させてあげたいものです。その為には、危ない物、さわってほしくない物など手の届く所に置かないようにしましょう。

【例】 ゆう君の家で隣のおばちゃんとママは話していました。その時ゆう君は「ママお菓子食べたい。」と何度も言います。ママは「今だけよ。」と言って許しました。おいしそうに食べ、おばちゃんが帰った後、ママは「人の弱みにつけこんで。」と言って叱り、ゆう君は意味もわからず大声で泣き続けました。
こんな時はママは「お菓子を食べていい。」と聞いた時「今は、おやつの時間じゃないから駄目よ。ゆう君は我慢できるもんね。おりこうさんだもんね。」などと言って、駄目を通して下さい。
私がよく言ってた言葉に「ママも食べたいけどママと一緒に我慢しようね。」お客さんが帰った後 「よく我慢できたね。ママゆう君が大好き。」と言って抱きしめてあげましょう。認めてあげると欲求不満に耐える力が身につきます。
親は、子どもの身体の成長は、大変喜びますが、心の成長は時として、反抗と言う態度が見えると、その成長を喜ぶどころか、抑えつけようとしますが、乗り越えさせることが大切ですね。

「あかちゃんにかえりたい」退行現象も現れます。下に赤ちゃんが、生まれた時などに起こります。
親の愛情が赤ちゃんに移ったと思い、さびしくなり、かまってもらいたくて、哺乳ビンを口にしたり、おむつをつけたがったり、甘えたりします。下の子を、たたいたりする場合があります。
「ゆう君が赤ちゃんの時も、とってもかわいかったの。大事に大事にしたのよ。」と親と一緒に赤ちゃんを見守ると心は穏やかになり、退行現象が消えていくのです。十分な愛情を与えましょう。 岩下泰子

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