熊丸 みつこ 先生

4 「子どものやる事に無駄はない。すべて生きる力につながるのです。」

令和元年11月30日

 子どもたちは、口・指・足を使い、身体の土台作りをします。まず、なんでも口に入れます。食べる・食べられないを学び、しゃべる準備をするのです。次に指を使います。手当たりしだいに物をつまみ出しバラバラにします。「ダメ!」って言ってもやります。これは子どものお仕事です。前頭葉を発達させ、ワクワク、ドキドキを体験し、感性と身体の基礎作りをするのです。次に足を使います。とにかくチョロチョロします。高い所に登り、飛び降り、狭い所に入り、ママやパパをイライラさせます。

 大丈夫です!!チョロチョロを出し、落ちつく準備をしているのですから…。そしてこの時期、子どもたちは生きていく為の価値観、しつけ、生き方の土台を学び、身につけていくのです。

 「何を目安に?」簡単です!身近にいる信頼している親や大人のまねをし、学んでいくのです。「じゃあ、私も夫も立派な親にならなくては!」…とママたち。いいえ、子どもたちは立派で完璧な親を求めていません。本当に自分を愛し、関わってくれる親!そう、ママやパパ自身です。親というものは少しぬけてていいのです。そのぬけている所を補ってもらえばいい。それが、おじいちゃん、おばあちゃん、先生。足りないものは、もらえばいい。助けてもらっていいのです。いつか恩返しをすればいいのですから。

 この時期、親だけでは無理です。いろんな人に叱ってほめて伝えて関わってもらいましょう。そして子どもたちは次の成長の階段を登り、思春期をむかえ、ステキな自分に出会っていくのです。

 うちの子、最高!ですね。

3 「うちの子の笑顔 最高!!」

令和元年10月24日

 子どもたちは、泣いて、抱かれて、次に笑顔をもらい安定するのです。子どもたちは、あのかわいい表情で言っているのです。「パパ、ママ、ぼくに笑顔をちょうだい!人間の基礎をつくるから。でも二人じゃ足りないよ。おばあちゃん、おじいちゃん、大人のみんな笑顔をちょうだい!」・・・と。だから、あんなにかわいいのです。子どもたちは、もらうのが仕事。大人は、あげるのが仕事です。「今の子は笑顔がない!ことばが遅い!やさしさがない!あいさつもしない!!」とよく言う方がいます。いいえ、昔も今も変わりません。変わったのはもらう量です。昔は、物はなかった。でも、人との関わりが多かった。今は、物はある。でも、人との関わりが少ない!人は、人の中で育つのです。物では、育ちません。

 笑顔をもらった子は笑顔を出し、やさしさをもらった子はやさしさを出します。あいさつをしない?大人がしていません。言葉だってもらう量がちがう。昔は、1人の子どもの周りに10人の大人がいた。今は、1人か2人。どちらがたくさんたまりますか?たまれば出ます。その10のことばに10のやさしさ。笑顔がついてくる!だからこそ、今、たくさんの大人たちの関わりが必要なのです。おじいちゃん、おばあちゃん、まわりの大人たちは、子どもにとって財産でしょうね。損・得ぬきで関わってくれますからね・・・。

 パパ、ママ、遠慮しないで、まわりの人に関わってもらいましょうね。そして次に子どもたちは、身体の基礎づくりをし、成長の階段を登っていくのです。ステキですね。

2 「子どもたちは 泣いて 抱かれて 笑顔をもらう…。人間としての基礎づくり」

令和元年9月26日

 「パパ!ママ!幸せになるね!!」…と親を信じ、生まれてきた子どもたちは、その瞬間から頑張るのです。

 まず泣きます。「どうして泣くの!何が気に入らないの!」…とイライラするママたち。子どもたちは知っているのです。泣いた数だけ幸せになる事を。そして人との信頼関係の土台を作る事を・・・。「ぼく泣いたら、ママ、パパ来てくれた。おばあちゃんおじいちゃん来てくれた。うれしかったよ!安心したよ!」…と。10泣く子は10幸せになる。そのことを知っている。だから泣くのです。ステキですね。

 次に子どもたちは抱かれて2つ目の基礎作りをします。「抱きぐせがつく!」以前はよく言われました。いいえ、抱かれる量が少ない方が心配です。子どもたちは抱かれる量が決まっている。そんな気がします。それが足りなかったら、ありとあらゆる手段をとりながら信頼している親や大人に抱かれようとします。たとえば下の子にお乳を飲ませていると必ず上の子がまとわりつく。ママは、イライラし、「あっち行って!後から抱くから!!」でも余裕のないママたちは寝顔を見て「ごめんね」と。子どもたちは言いたいのです。「ママ!パパ!ぼくね、妹(弟)の〇〇ちゃんがいなかったら、もっと抱いてほしかったよ!我慢したよ。でも今、抱かれないと次にいけないからベタベタ煩わしさを出すね!でも大丈夫だよ。ママがダメだったら、パパやおばあちゃん、先生に足りない分もらうよ!」…と。この時期、抱かれるのは子どもの仕事です。沢山の人に関わってもらいましょう。

1.イライラするママ達も させる子ども達も順調よ!!

令和元年8月28日(水)

 子育て中のママ達から、よくこんな質問が出ます。
 「やさしい親でいたいのに、朝からイライラ、ギャーギャー!!寝てるわが子に『ごめんね、ガミガミのママで。明日は絶対やさしくなるからね!!』・・・。でも次の日、またギャーギャー、イライラ。落ち込み悩みます。 うちの子大丈夫?こんな私でいいの?私の子育て大丈夫ですか?」・・・と。

 私は伝えます。「全国を回っていますが、ギャーギャー、イライラしないママ達はいません。みんな同じです。『イライラするママ達もさせる子ども達も順調よ!!』・・・と。子ども達は生きる土台を身につける時、親を、大人をイライラさせます。ステキに成長している証です。10手のかかる子は10の生きる力を身につける。20手のかかる子は20の財産をもっている。子どものやることに無駄はない。すべて生きる力につながるのです。じっとしている子には何も伝えられない。だから子ども達は言うことをきかず、動き回り、わるいのです。子ども達は知っているのです。この時期、粗末に育てられるよりも、手間ひまかけ大切に育てられた子は、自分も人も大切にできることを!『何回言ったらわかる?』何回も言うのです。『今、言ったでしょう。忘れたの!!』そう、忘れてしまったのです。くり返し、くり返し、叱って、ほめて、伝えて、愛していきましょう。いつか必ず子ども達は、わかる時がきます。イライラするママ達も、子ども達も順調です。ステキですね。うちの子、最高!!ですね。