~今、子どもたちのために大人が始める事~第3回「子どもの時間の使い方について」

平成20年1月1日

 小学生時代、子どもたちには、いろいろな体験を積んでほしいですね。
学校から帰ってきてから、「子どもが何に時間を費やすか。」親としては意識したいところです。
 ここでは、冬休みに入っていますので、この時期を例にして、「こんな体験してほしいなあ。」と思うことをあれこれ書いていきます。


○生活リズムをくずさない
 早寝・早起き・朝食、何度も出てきましたね、長期休業でも同じです。例外をつくると、体はつらいです。学校では、長期休業後、生活リズムを立て直すのに先生方は苦労します。実は、学校五日制が始まる前は、日曜だけ子どもは休みだったのですが、それでも、子どもたちの月曜日は。調子はよくなかったですね。ハッピーマンデーと三連休が増えてくると、ますますです。まあ、例外は大みそかだけで、起きる時間、寝る時間、食事は定点通りやると、子どもはすくすくと成長します。

○読書の充実
 読書は、子どもたちの読解力・想像力を育てる、まさに頭と心の栄養です。冬休み初日、私は、市立総合図書館に本を借りに行ったのですが、親子づれをたくさん見かけました。この冬休み読むための本を借りていました。「テレビばかり見ないで。」「じゃあ何するとよ。」「本でも読んだら。」「読む本がない。」こんなやりとりが聞こえてきそうです。そうならないために、いつも、身近に本が取れる環境にしてあげたいですね。1990年代、一人の教師の提案から「朝の読書運動」が広がり、さまざまな成果をあげました。たった10分間で。静かに読書にひたるそういう時間、大切ですね。

○コミュニケーション能力について
 縦割りで遊ぶ文化の崩壊、地域の教育力の低下、など子どもたちの人との出会いやつながりの場が少なくなる中、テレビやゲームの画面ばかりのお付き合いが急増。病院では、親が横で全て病状を話し、子どもは一言も話さなくても事は進む・・・、これでいいわけないです。我が子の電話の受け答え、親せきとの会話、この冬注目してみてください。お正月は、いろいろな人との交流が多いとき、「うん」「はい」だけでは、困りますね。いいしつけの機会です。

○我が家の「食卓」の見直し
 『食卓の向こう側』【西日本新聞ブックレット】が大きな示唆を与えてくれました。
「一日三回、一年では1000回以上。食卓はすごい力を持っている。」まさにそうです。
「個食」「孤食」・・・、かつてちゃぶ台にそろって、寅さん一家は食事をしていました。
映画の話ですが、すごい力を食卓は持っていました。
この時間の見直しは大切ですね。「おせち」「春の七草」お正月から話題をつくれそうです。

○伝承遊びについて 
 お正月は、こま、たこあげ、はねつき、百人一首、伝承遊び、こと欠かないですね。
外で元気よく遊んで欲しいですね。おじいちゃん、おばあちゃんも出番ですよ。「外遊びが一番面白い。」とゲーム世代の子どもたちに体感して欲しい、冬休みはいい機会です。

○お手伝いについて
 フィリピンの「スモーキングマウンテン【ごみの山】」で十時間以上働いている五才児の話を本で読んだことがあります。大人になるまで生きることが目的で過酷です。置かれている状況は違えども、この国の子どもたちにも小さいときからの労働体験は必要だと思います。労働体験と言っても短時間のお手伝いですが、それでもやることが大切。何か一つ決めて、家庭の中で貢献感を持たせたいですね。「おかげで助かった。」なんて言われるとうれしいものです。自立に向けても欠かせないですね。

○家庭学習でしっかりまとめを 
 二学期の成績から、苦手を克服したり、いろいろと取り組めます。もう一度やると「なるほどね。」とわかることがあります。反復です。

○最後に
 今回は、冬休みを例にしましたが、日常につなげていけることばかりです。
時間は24時間、どの子にも平等に与えられます。小学生時代に、この時間をどう使うのか、何にあてていくのか、何が今大切なのか、いろいろと大人と話し合っていくことは大切だと思います。

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