ふくおか子育てパーク

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2006年09月30日

第6話 「三男の話 ―絆―」

三男の話―絆―.JPG

こんにちは
ママヨです。

いよいよ9月も終わりですね。
蝉の声に変わって、虫の音が聞こえてきました。
ついこの間、夏休みが終わったばかりのような気がするんですけどねぇ・・・。

三男の話も、今回で終わります。
勝手にちょっと、淋しい気がしているママヨです。
三男は、自分のことがこんな事になっているなんてつゆ知らず・・・
しばらく前からハマっている“チャップリン歩き”の練習に余念がありません。
<チャップリンの“キッド”・・・是非ご覧ください・・・>

慣れない「執筆活動」に没頭していたこの1ヶ月、
時には朝っぱらからパソコンに向かう私に、
三男は「ホットケーキ焼くー」と言って、
自分で朝食を作っていました〜(涙)
<こうして我が家の男どもは鍛えられていくのであった・・・。涙>

冷蔵庫から卵を出し、計量カップに水を汲み、
ホットケーキミックスを棚から出して、
ボールに入れて混ぜ混ぜ混ぜ混ぜ・・・
フライパンに油を垂らし、
温まって油が“花模様”になったのを見計らって、
ホットケーキの素をタラリ〜とお玉で垂らします。
 「これ、500系のぞみぃ」
 「これ、仮面ライダーカブトォ」
いちいち命名しながら、次々にホットケーキをひっくり返す三男。
<そういや最近、丸いホットケーキしか焼けなくなってしまったな、
あたしゃ・・・>

テキパキと動く様子を見ていたら、
頼もしくなったなぁ・・・と、ちょっとウルウルきたりして。

三男、御年4歳。
<いや、正確に言えば4才人だな!>

兄ちゃんたちに揉まれ、仲間に揉まれ、両親に揉まれ、
それはそれは激しいところもありますけど、
なんか、根本的に人が好きみたいです。
人を見る目つきが、それを物語っている気がします。

私も三男のお陰で、お会いしたことのない皆さまと
お知り合いになれたわけでして・・・
この度、こうして三男を語る機会をいただき、
長男、二男のことも思いつつ、
いろいろ私事を言葉にあらわしてみましたが、
まぁ、私って、子どもたちからこんなにたくさんの出会いを
プレゼントしてもらっていたのね!
と、改めてこの重大な事実に気がつきました。
<フムフム・・・>

なんだか・・・スゴイことです。
恐るべし、三男!!!

しかも、なんとグッドタイミング!!
最近、4人の男の子のお母さんと仲良くなったんです!
その人を取り囲む息子さんたちの優しい目を見てたら、
「4人息子+<超長男>も悪くないな〜」などと
夢見て(血迷って?)しまった私・・・。
<お〜っ! 超長男も忘れられていなかった・・・!>

男だ、女だ・・・から始まって、一体、
どんな子育てになることやらと思っていましたが、
子どもはひとりひとり、その子ならではのものを持っている。
毎日毎日、新しい何かを吸収して、
自分を大きくしていっている。
そんな姿を間近に見ることができる幸せを、
改めて感じた1ヶ月間でした。

皆さまには、<超長男>共々応援していただきまして、
本当にありがとうございました。
素敵なコメントを寄せてくださった皆さまにも、
心から感謝申し上げます。
<わたくしからも、久しぶりに夫婦の会話を復活させる
きっかけをいただきましたことに厚く御礼申しあげます。>

それからそれから、ちょうど1ヶ月前に、
この私にエールを送ってくださった、
8月のコラム担当 ちょこっとさん、
お陰さまで、無事に今日を迎えることができました。
ありがとうございました!
私も、ちょこっとさんに倣って、
10月担当の方にエールをお贈りしたいと思います。

楽しみにしております!エイ、エイ、オ〜ッ!!

それでは皆さま、ごきげんよう!
<やっと終わりだぜ!じゃあな、“あばよ”←柳沢慎吾風に・・・>

                          (おわり)

【なすがママヨ+<超長男>】

投稿者 Kosodate : 10:25 | コメント (10)

2006年09月26日

第5話 「三男の話 ―見守り―」

ママヨです。
すみません、もうちょっと続きますけど、
三男と私の自主保育の話です。

さぁさぁ、やってきました、大波小波!!
寄ってらっしゃい、見てらっしゃい!
超長男も覚悟しなされよー!
<この期に及んでまだ何かあるんでしょうか・・・(涙)>

 「みんな、なかよく!」
 「おともだちと、いっしょに!」
 「ありがとうは?」
 「ごめんなさいは?」
 「たたいちゃだめでしょ!」
 「かんじゃだめでしょ!」

こんな感じだったと思います、自主保育に入るまでの私のセリフ。
ところがところが・・・・

一体全体、どういう人たちじゃ〜〜〜!?!?!?Part2

ここのお母さん達、なんにも言わないんですぅ。
ウチの子が、ボカンとなぐられても・・・
吹っ飛んでても・・・馬乗りされてても・・・
じーっと見ているか、見てないふりみたいな感じなんです。

それだけじゃないんです、
ウチの子をなぐったその子、
私の顔を見あげてひと言、「泣かんねぇ」
はぁっ?とパチクリさせている私の目の前で、
もう一発!!
三男がようやく泣いたのを見て、
満足そうに行ってしまったのです・・・
なんなの、あの子!?信じられな〜い!!
親はなんで、何も言わないの〜っ!?

 悶々悶々悶々悶々・・・・・・・・・

納得できないでいる私に、
仲間の口から「見守り」という言葉が出ました。
はぁ〜っ!?「見守り」だぁ〜!?
見守りっつーのは、子どもたちが仲良く平和に遊んでるときに、
それを邪魔しないように、そーっと見てることが見守りなんじゃないの!?
やっていいことと悪いことがあるでしょーが!!
明らかに反応を見ながら、面白がってやってることには、
大人が注意する必要あるんじゃないのっ!?

しかし、ウチの子だけじゃありません。
いわゆる「新入り」は、次々にやられていくのです。
そ・そ・そういうことかい、新入りには歓迎の「洗礼」をってワケかい!?
<簡単に「洗礼」というコトバをつかっちゃいけませぬ!>

何だか、時代錯誤のように感じました。
今どき、そんな子ども集団がどこにあるのか!って。

お陰で三男は、私にくっついて離れなくなり、
いっつも私は、三男を小脇に抱え、子ども達の様子を見ていました。
三男のことよりも、他の子ども達を見つめる日々が続きました。
心の奥で、やめようか、どうしようか、やめようか、どうしようか・・・と
悩み続けながら。

・・・なんだけど・・・

ダメだ・・・やめられない・・・
今やめちゃったら、後悔しそうな気がする・・・
中途半端で終わりたくない・・・
私がまだ分かってない“なにか”が、ありそうな気がしてしまう・・・

こうして、心の中の「悶々」を抱えたまま、
三男と私の月日は流れ・・・
三男は2歳のお誕生日を迎えました〜、パチパチパチ!!
<私は出張してました〜、パチパチパチ!!!
 ↑ママヨの頭から聞こえてきていた音>

と喜んでいる間もなく、三男はみるみる頭角を現し始め・・・
ついに、「やられる側」から「やる側」に転向!!
何!?聞いてないぞー!!

 「あっちいけぇー!」
 「なんだよぉー!」
 「たたくぞぉー!」

ろくに回らない舌で、まるで酔っぱらったおじさんみたいに、
周りの子に言いがかりをつけては、どついて回っている我が三男・・・
<酔ってもわたしゃそんなことしません・・・>

「はぁーーーー、やっぱり間違いだったのだろうか・・・・」

しかし、そんな三男も、ナントナント☆
自分より年上の子どもたちには、手を出しません!
滅相もございません、へへへ、という感じ。
<長いものには巻かれろ・・・大事な処世術です・・・はい・・・>

明らかに、子どもたちの中には「順位」「序列」が存在するのです。
まるで高崎山のサル集団のように。
今どき、あるでしょうか、そんなことが認められる子ども社会が!?

しかし、一目置かれる存在となった年長の子どもたち、
個性に富んだやり方で、年下の子どもたちをリードし始めたのです!
一番年上の女の子は、ウチの三男をとても可愛がるので、
No.2の男の子は、三男に手出ししなくなりました。
・・・スゴイ・・・
<子どもに「仁義」っつーもんを教えられたような・・・>

大人が「ああせい、こうせい」言わなくても、
子ども社会は子ども同士で形成されていく・・・
新入りもいつしかメンバーとして認められていくのです。
そしてその仲間の中で、子どもたちそれぞれの自分探しがある。

 ある子は、今まで周囲の子を自在に動かしていたのに、
 ある時から反撃を食らうようになり、
 「どうして・・・」と落ち込んで母に問いかける。
 「どうしてだろうねぇ」とだけ、返す母。
 考えに考えた末、その子は自分の態度を変えた・・・

 ある子は、周りの子からやられっぱなし。
 「行きたくない」と泣いて母に訴えるが、
 「お母さんは行きたい」と、
 母につき合うかのように連れてこられる。
 ある時、だれも登れない木に登れることがわかり、
 来る日も来る日も木に登り・・・
 笑顔になった

雑木林の中で芽生えた木の芽が、
雨風や暑さ寒さにさらされながら、
周囲の枝々の間を縫って伸びていくように、
子どもたちもお互いを試しながら、
自己主張しながら、長い時間をかけながら、
あっちへこっちへと枝を張り成長していくんだ・・・ってこと?
<根っこの拡がりともいえる!?>

キレイゴト並べてても、ホントに生きる力は育たない。
子どもだって、仲間の中で揉まれて揉まれて、
泣いて泣いて、怒って怒って、悩んで悩んで・・・
でも、自分を大きくする力を、ちゃんと持ってるんだ・・・ってこと?

実は母たち、みーんな、そんな子どもたちを見つめながら、
自分に挑戦しているのです。
どこまで見守れるだろうか、どこまで・・・・と。

 子の育つ力がそだつトコロ
 親の育てる力がそだつトコロ

そんなコピーを思いついてしまったママヨでありました。
<某国の新首相予定者!この言葉にしっかり耳を傾けなさい!!>
                              (つづく)

【なすがママヨ】+<超長男>

投稿者 Kosodate : 08:58 | コメント (6)

2006年09月22日

第4話 「三男の話 ―野性(その2)―」

お久しぶりです。
ママヨです。

大きな台風が過ぎ去りましたね。
うちの目の前にある田んぼの真ん真ん中に、
大きなトタンの看板が、絆創膏貼ったみたいに
ペタンと落ちてるんですよ。
一体、どこから飛んできたのでしょう!?
思わぬ被害に遭われた方も多いとお聞きします。
心からお見舞い申しあげます。
<お見舞い申しあげます。>

ちょっと緊張しつつ、自主保育にハマった三男と私の話のつづき・・・です。
<まだやるの!?>

朝からおにぎり作ってリュックに詰め、
待ち合わせの場所に、毎日毎日出かけるんです。
行き先は、山だったり、川だったり、海だったり・・・

三男はといえば・・・、土や枯れ葉の上に座り、
これでもか!というホド、そこいらにあるものをつかんでは口に入れます。
アリの大群の中に足を突っ込みます。
川底の石を取ろうとして、ジャボンッ☆と顔から水にはまります。
潮風に吹かれながら昼寝をします。
<おいおい、ヒトとして最高の生き方じゃん!>

今までとは一変した生活の中で、
おっかなびっくりしながらも、
お目々キラキラ輝かせている三男・・・
そんな顔を見ていたら、
子どもはやっぱり自然の中で育てるものなのかなぁ・・・と、
兄二人の全く違った育て方を振り返りながら、思いました。
<「育て方」を振り返る間もなかったのかも・・・>

兄たちが2,3歳になるまで、遊びのメインは家の中。
今みたいに、子育てサロンや広場もなかったしねぇ〜。
外に連れて行くときは、「公園」と決まっていたし、
砂場の砂で遊ばせたことはあっても、
まともに土や泥んこをさわらせるようなことはなかったな・・・
よく、近所の砂場に猫のフンが埋まってて、
それを握ってこちらを振り返る子どもたちに、
「キャ〜!!」と悲鳴をあげてたっけ・・・

外で遊んでいるようでも、公園はやっぱり人工的につくられた場。
自然の一部を切り取って、人間生活の都合に合わせてつくった場所なんですよね

それに「遊具」ってものが、遊び相手だし・・・
自然のフトコロの中にくり出していって、自然を相手に遊ぶのとは、そりゃ〜違
う。
<自然のフトコロはいつも深い! おいらのフトコロはいつも寒い・・・>

今、三男が見てるもの、触わってるもの、聞いてるもの、吸ってるもの、匂って
るもの・・・
やっぱり、違うわ。

まあ、私自身、こんなに自然に囲まれて日々過ごしたことって、
今までになかったなぁ・・・・
(私の城は、狭いマンションの一室だったわけで・・・)
それまでほんの一部しか使っていなかった“五感”が、
なんとなーく、すこしずーつ、目覚め始めたような気がしました。

そのうち、三男は木の幹に手をかけて、おみごと!
「つかまり立ち」を始めました。
手をかけている、その木の肌は、一つとして同じ感触のものはありません。
やがて、はじめてのお誕生日を迎え、まぁー、感激!!
いっぽ、いっぽ、ひとりで歩き始めました。
歩いている、その足の裏は、土や、砂利や、草や、川底を踏みしめていきます。
<どうりですんごい土踏まずが・・・>

そしてまた、三男の変わっていくそんな様子を、
仲間たちが見守っていてくれます。
私も、子どもたちそれぞれの育ちを、ま・い・に・ち、見せてもらって、
今までの狭ーい子育て観の殻を破っていかざるを得なくなりました。

・・・だがしかし、だーがしかし、人生それほど甘くない・・・
<駄菓子はほどよい甘みが魅力・・・!?>

どんなに懐の深い自然の中に身を委ねていても、
自分というものを簡単に変えられるものではなかったのです・・・

  なんであの人はあんななの!?
  なんでこの子はこんななの!?
  なんで?なんで?なんで?????

毎日のように顔を合わせる仲間たち、
思いも様々、価値観も様々、
大波小波がやってくるのでありました〜!!
<その波は超長男にも・・・!!>

                      (つづく)

【なすがママヨ】+<超長男>

投稿者 Kosodate : 02:35 | コメント (2)

2006年09月15日

第3話 「三男の話 ―野性(その1)―」

ママヨです。
朝晩、ずいぶん涼しくなってきましたね〜!
<読書の秋どす・・・わたしゃ本が読めればそれだけで幸せ〜!>

特に三男と私は、ほとんど毎日、外で過ごしているものですから、
季節の移り変わりを肌で感じます・・・
<わたしゃ、年中一定の温度に保たれる部屋で蛍光灯の明かりを浴びて生きとります・・・>

実は、うちの三男、「自主保育」っていう中で育ってきました。
どこかでお聞きになったことがあるでしょうかねぇ、
全国的にも、けっこうグループがあるようなんですけど・・・。

上の二人は、幼稚園の3年保育にお世話になったんですよ、
私も超長男も、それが当たり前!と思ってましたから。
<はい、間違いありません・・・>

・・・なんですけど、期せずして到来の三男を見ていたら、
なんだか今までとは違った方法で育ててみたくなったんですよねぇ。
<えっ!?そ、そうだったんだ〜!もっと理屈めいたことをお話になっていらしたような・・・>

ちょうど三男が生まれる1年ほど前だったでしょうか、
以前、一緒に育児サークルにいた友だちが、
自主保育のグループを立ち上げたんです。
神社や川で遊んでるらしいよ、と風の便りに聞いていて、
気になりながらも連絡を取ることがなかったのですが、
三男が生後9ヶ月の時に、そのグループを見学に行きました。

一番寒い、2月でした。
神社の境内に親子が7,8組集まっていたでしょうか?
うちの三男くらいのハイハイ児から、
3歳、4歳くらいの子たちまで、ワイワイやっておりました。
<神がかっとるね・・・>

うちの三男は小さく生まれた上、牛乳アレルギーということが発覚し、
あまり出のよくない母乳が頼りだったので、
かなり細くて軽い赤ちゃんだったんです。
それで私は、それまでのほとんど毎日、三男をオンブしっ放し。
オンブが苦にならなかったし、密着していると三男がおとなしかったものですから、
あまり地上に置いてやったことがなかったのです・・・。

ところが、その日、地面に広げたシートの上にちょこんと座らせられて、
三男はみるみる目つきを変えました・・・!
それまで、なんとなくポワ〜ンとしていた目に、
ぐぐっと力が入ってきたのです。

まずは周りの子どもたちの様子をじーっと見る。
座っているシートのザラザラ感をナデナデしてみる。
徐々に動き始め、とうとうシートの縁までズリズリ這っていって、
小石を見つめ、握ってみる。
おもむろに口の中に入れてみる・・・
<スナズリは喰えるけど・・・>

「わ〜!石は食べられないよー」と口の中から出そうとしますが、
無理に口の中に手を突っ込もうとすると、かえって貝のように固く閉じます。
どうしようかと思っていたら、グループの代表である友だちの子が、
同じように石を食べています。
それにふと目をやった友だちは、何も言わずに目で笑って、見ているだけ。
・・・しばらくすると、その子は自分からポロリと石を出しました。

その様子を見て、ドッカ〜ンと衝撃を覚えた私!!
ちょうどO157の騒ぎがあった頃に長男を産んだ私は、熱湯消毒当たり前、
カバンの中にはいつも消毒用のウェットティッシュを入れて歩いていました。
1に除菌、2に除菌・・・子どもを菌から守らなければ〜!と使命感に燃えておりました。
<海外出張にゃ〜必需ひ〜ん!>

ところが、石・・・?砂・・・?枝・・・?おまけに炭・・・???
自主保育の子どもたちは、次々にいろんなものを口へ運ぶのです。
そして、それを笑ってみている親たち・・・。

一体全体、どういう人達じゃ〜〜〜!?!?!?

しかし、私の戸惑いをよそに、三男もパクパクやっています。
ま、まずい、この子、喜んでる・・・・・
ここに、居たがってるぅ・・・・・・・・???

でも、衝撃はそれだけじゃなかった。
活動の様子を聞いてみると、親同士で自分の子以外の日記をつけているのです。
お互いの子どもを、預けたり預かったりしているのです。
しかも、常に外で、ほとんど毎日・・・。

私はそれまでの自分の感覚にないものが、ワンサカそこにあるのを感じました。
ムムムムム・・・・・・と考えあぐねた末、とうとう入ってみる決心をしました。
<あ〜、とうとう禁断の実を食べちゃったのね・・・>

こうして、その年の4月、三男と私の自主保育日記が始まったのです。
<こうして、わたしの家事が増えていったのです・・・>
                                 (つづく)

【なすがママヨ】+<超長男>

投稿者 Kosodate : 09:07 | コメント (4)

2006年09月13日

第2話 「三男の話 ―環状化―」

おひさしぶりです!
ママヨです。
<呼ばれて(もないのに)飛び出てじゃじゃじゃじゃ〜ん!超長男です!!>

いただいたコメントにお返事さし上げるのに力が入ってしまいました。
早速コメントくださった皆さま、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします!

さてさて、三男が生まれた後の我が家の話を続けましょう・・・

当然のことながら、家族の関係に大きな変化が現れました。
それまで2駅を結ぶ上りと下りしかなかった長男と二男の関係が、
三男の誕生により、3駅をつなぐ環状線になったことが、
一番大きな出来事だったといえるでしょう。
<福岡市営地下鉄七隈線の不振は空港線に接続していない、すなわち環状線になっていないことにあると考える会代表:超長男>

2年にわたる不妊治療の甲斐あって誕生した長男。
おまけに両家にとって初孫だった彼は、
蝶よ花よ(?)と育てられ、
世界はボクのために回っている!
と思っていたに違いありません。
<わたしゃ今でもそうよ〜!>

ところが、超長男が中国に行って蛇を食べてきた甲斐あって(!?)
そこに、2歳違いの二男が誕生。
<これが意外に蛇は旨いとです!(少々小骨が気になるけど・・・。)唐揚げにスープ・・・。一度食べてみらんですか!>

長男にとっては別世界からあらわれた侵略者、
まさにエイリアン的存在。
さっそく長男は、エイリアンの調査を開始・・・
つっついたり、引っ張ったり、押したり、たたいたり・・・するワケです。
それを見たこのウブな母親は、
「ひえ〜〜〜っ!新生児に何するのっ!?」と思わず、
長男を叱ってしまう・・・。
それからです、歯車が違う方向に回り出したのは。

はじめは子どもを感情的に怒ることに抵抗があったのに、
だんだんそれも感じなくなって、当たり前になってしまう。
特に「密室」状態の中では、止めてくれる人もなく、
エスカレートしてしまう。
そんな自分に心のどこかで自己嫌悪を感じているのに、
態度を変えられない・・・。
私の場合、子どもが二人の時期が、
一番ドツボにハマっていました。

しかし、もう2度とお腹は切らないと思っていたのに、
なんの甲斐あってか、4年後に三男誕生!
さすがに体はきつかったのですが、
これが想像以上に子育てが楽になったものですから、
本当にビックリしてしまいました。

今まで兄ちゃんからやられっぱなしだった二男が、
なんと三男を可愛がる可愛がる・・・(涙)
長男もぐーんと穏やかになって、
三男をダッコしたりおんぶしたり・・・(涙)

三番目は兄ちゃんたちに育てられていると言っても
過言ではないでしょう!
おまけに、兄たちの友だち(これまた、ほとんど男の子たち)が、
どうかしたら実の兄以上に三男の面倒を見ててくれたりするのです!!
そんな環境ですから、三男は年上の男の子を見ると、
大喜びで飛びついていくようになってしまいました。

まあ、最近では、かなりのヤンチャ者になってきた三男に
兄たちもとうとう手を焼き始め、
こりゃ〜本気で怒っとるな、という時もよくあります。

たとえば、兄たちの留守中に、
三男は彼らの机を物色し始めるのでございます。
パタン、パタン・・・・・と向こうの部屋から聞こえてくる音・・・
そう、引き出しを開けたり閉めたりする音です。
そーーーーっと覗いてみると、我が物顔で引き出しから品々を出しては
部屋に並べ、出しては並べ・・・
「おいお〜い、それ、兄ちゃんたちのでしょー?」と声を掛けると、
ア、、、とこちらを見ますが、さすが三男、慌てない!
私は内心、怒られても知らんヨ〜と見ていると、
案の定、帰宅した兄たちが一目見るなり、「あ〜〜〜〜〜っ!!!」
と大騒ぎを始める。
三男、上目遣いにその様子を見ているが、ガンとして謝らない。
とうとう一発食らわされて、さも被害者でございますという顔で
母に泣きついてくるのです。
恐るべし、三男!!!
<し、知らなかった〜・・・兄ちゃんたちを怒鳴っとった・・・(汗)> 

だがしかし、それでもこんな三男のために、
兄たちはよく忍耐しておりますわ!
我が身が恥ずかしくなること、度々でございます。
<わたしゃ隠れたいくらい・・・>

そんな中で、長男と二男の間を上り下りしていたトラブル電車の本数が、
ちょっぴりずつですが、減ってきました。
だーって、三男まで走っていくだけでも大変なんですから!
むしろ長男と二男、連結(団結?)しなければならないことも増えてきたワケですから!
そうなれば必然的に鬼母の出番も、ちょっぴりずつ少なくなり・・・

・・・つくづく思います、
神さまは、よくご存じだなぁって。
二人の子ども相手に悪循環から
抜け出せなくなっている困った私をご覧になって、
「ママヨよ、もう一人育ててみなさい・・・」と、
予期せぬ三男を授けてくださったんだろうなぁ。
いやいや、私のためだけじゃない、
長男のためにも、二男のためにも、
それから“出張続きの超長男(強調)”のためにもね!
<ごほごほ・・・>

三男が生まれてくれて、家族みんなが
また笑えるようになったんだなぁと思う今日この頃です。
<ありがたや〜、ありがたや!>
                         (つづく)

【なすがママヨ】+<超長男>

投稿者 Kosodate : 10:12 | コメント (9)

2006年09月03日

三男の話 ―性別―

はじめまして。
私、ママヨと申します。
「ええい!なすがままよ!!」のママヨです。
2006年9月の1ヶ月間、どうぞお付き合い下さいませ。

そうですねー、いろいろ考えたのですが、うちの三男のことをお話ししましょうか。
そりゃあもう、三男というからには、当然、うちには長男がいます、二男がいます。
うちには男の子が3人いるのです・・・・が、おっと、忘れるところでした。
そのうえに、超長男がもう一人いました。
というわけで、総勢4人の男どもが、我が家を牛耳っております。
<えっ!? 牛耳ってるのはあなたでしょう・・・(汗)>

まあ、別に取り立てて驚く話ではありません。
周りを見渡せば、男の子だけのご家庭はたくさんございますからね。
だけど、なんでしょうねぇ、まあ、私はよく、こう言われます。
<そうそう、わたしも経験あります・・・>

「男の子3人!?」
「大変ねー!」
「女の子が一人いればねー」
「もう一人、がんばったら!?」

初対面の方は大体、そうおっしゃいますね。
そうおっしゃる皆さん、どちらかといえば、鬼の首を取ったような・・・といっては
おおげさでしょうが、でもまあ、それに近い表情をなさってますよね。
やっぱり、女の子がいないとマズイんでしょうか!?
これもひと昔、いや、ふた昔、いやいや、十昔くらい前だったら、
「あっぱれ!!」と賞賛されていたはずなのに、ねぇ・・・。
<秀吉や家康の時代であればね・・・>

とはいえ、今でこそ「男の子3人もおもしろいですよぉ」と、ニコやかに言える私ですが、
3人目を懐妊して6ヶ月目、産婦人科で性別を「告知」されたときのことは、
やっぱり今でも忘れられません・・・。
<「通告」だったような気も・・・(笑)>

あの日、「男の子だな」という医師のひと言を、
わざわざ仕事の合間を縫って同席した夫(なんと、3回目にして!)と
一緒に聞きました。
その時の私の心境・・・、うーん、それはまさに、“笑うしかない”っていう状態・・・。

「・・・・・・フフフ・・フハ・・・・・ハハ・・・ハハハハハ・・・」

息子にはホントに悪いけど、その時、正直言って、私はただ笑うしかなかった!!
医院を出て車に乗っても私は、「ハハ・・・ハハハ・・・」と笑っていましたが、
ついに自分でも予期せぬ事態が!!
なんと涙が、涙までもが、ジワ〜〜〜〜ッと出てきてしまったのです!
私はその時はじめて、自分が女の子を期待していたことを自覚しました☆
その横で夫も、“慰めのことばもございません”という感じ・・・(お互いに・・・)

<いまでもございません・・・>

今思うと、たぶん、産んだことのない女の子を産んでみたいという、
ないものねだり的願望もあったとは思うのですが、
やっぱり、あれですよね、
大きな男の子が3人も、いや、4人も!
狭い我が家をうろついている状況を想像してしまうと、ついつい・・・。
未知の世界に対する恐怖を感じてしまった、というのも事実でしょうねぇ。

子どもの性別・・・
そうですねぇ、世間じゃ「ジェンダーフリー」などといわれてますけど、
子どもが生まれる度に、周りの色々な都合で
「男がいい、女がいい」と騒いでしまう、この状況。
騒いでどうなるわけでもない、結局は事実を受け入れることになるんですけどね。
まあ、喜び半分、いや、皆さん、喜びがほとんどなんですけど、
子どもを交えた新しい生活に対する構えみたいなものが、
そんな騒ぎ(胸騒ぎ?)を起こさせてしまうんでしょうかねぇ。
<なるほど!あり得るね・・・>

さて、話は変わりますが、私の出産法は、“Caesarean section”。
3人とも、この方法で産みました。
え?ご存じない?
あら、かの有名なローマの皇帝も、この方法で生まれたらしいんですのよ!
このたびは秋篠宮妃紀子さまも、この方法でご出産の予定とお聞きしてます。

そうそう、日本語で言えば“帝王切開”でしたね。
それです。
私、3回お腹を切って産みました。
だから、「もう一人がんばったら?」と言われても、
ちょっとむずかしいんですよねぇ。
それに、2番目を産んだのが35歳、
3番目は38歳の時に産んだんですよ。
いわゆる「高齢出産」ということで、
超音波検査を1回ずつサービスしてもらいましたけど。
もう一人がんばりたいのはヤマヤマなんですが、
そんなワケで、今のところ、我が家に「もう一人」は、あり得な〜い!!
ということになっております。
<経済的にも「あり得な〜い」のよ、○○大臣!>

さてさて、話が長くなってきましたが、
予定日より2週間早く、2300gちょいで生まれてきた第三子は、
ま・ち・が・い・な・く、「男の子」でした。
<×××はでかかった!・・・これは失敬・・・>

まあ、こんなにちっちゃく生まれてくるなんてことも想像していなかったので、
生まれてきたときは、男だ女だなんてことより、
とにかく、1gでも2gでも大きくなって〜!ということしかなかったです。
ほんとにねぇ、手のひらに乗るくらいの赤ちゃんという印象でした。
2500gになるまで保育器に入っていたので、
胸にダッコできたのは生後10日目でした。
<保育器の中ってどんな感じなんだろう?なぞを秘めた小宇宙・・・!?>

それでも、日に日に大きくなってくれて、
上の子から4年近くあいて、なかなか出ないオッパイを、
あきらめもせず一生懸命吸ってくれるし、
このワガママな母の願いを、ほんの少し聞いてくれたのか、
目を細く、ほそぉーーーく、細めて見れば、
なんと、女の子に見えなくもない赤ちゃん!
だったので、会う人から「かわいいねー、女の子?」と尋ねられると、
思わずポワ〜ン(*^_^*)と嬉しくなってしまった私なのでした。
<それは社交辞令だっつーの!>

・・・しかし、月日は流れ・・・
人からのそんなお声かけも、いつの間にやら聞かれなくなってしまい・・・
三男は、やっぱり、まぎれもない「男の子」へと変貌していったのでした。
<確かに臭いを伴う「野郎」と化してきているな・・・>
                                     (つづく)
【なすがママヨ】+<超長男>

投稿者 Kosodate : 12:54 | コメント (10)

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