第1回 みんなでコラボレーション 子育て支援のつくり方~「みんな塾」の歩みから~
平成21年5月16日
みなさま、こんにちは。筑紫女学園大学が天神のイムズビルに開設した「みんな塾」は、平成16年より子育て支援をスタートし、“都心の暖かな実家”として好評でしたが今年の1月で閉塾しました。
しかし、「みんな塾」で行った『おんぶ体験』や『お留守番体験』など、親子参加型のユニークな活動は注目され、現在も放送大学で『乳幼児・児童の心理臨床:第11回~地域の子育て支援~』として全国に紹介されています。
そこで今回、開設準備からの6年間の歩みを、1冊の本にまとめました。子育て支援のポイントや支援者の役割、参加したお母さん達の声を織り交ぜ、心理、保育、教育、福祉、建築、行政、子育てグループのお母さんたちなど幅広い分野の方々にわかりやすい実践的な内容になっています。
実は、建築士の息子から、「専門外の僕らにも読みやすくしてね!」と注文がついていましたので、施設の参考にもなるように写真を多く使っています。子育て支援に携わっておられる方には、スタッフ奮闘記としてもお読みいただけるでしょう。福岡県内の全ての公立図書館にも寄贈しています。是非、一度ご覧になってください。
これから、5回シリーズで「みんな塾」からのメッセージをお届けします。紙面の関係で詳しくはお話しできませんが、私たちが試行錯誤を繰り返しながら取り組んできた活動を少しでもみなさんにお伝えしたいと考えています。
次回は、「人生に3回の子育て体験」と題してお届けします。(一ノ瀬 節子)

「みんなでコラボレーション 子育て支援のつくり方」
「みんな塾」塾長 一ノ瀬 節子 編著
発行所:西日本新聞社


知らない場所や集団は大人と同じように子どもも緊張します。すぐになじんで遊ぶことを期待せず、子どものペースに合わせましょう。「せっかく連れてきたのに抱っこばっかり!」と心配されるママがいらっしゃいますが、「まずは、3回参加してみて下さい。」とお話しています。繰り返すことにより場所やスタッフに慣れ緊張もほぐれてきます。
絵本の優れた点は、聴く(聴覚)、色彩(視覚)、触れる(触角)、ページをめくる〔運動〕などいろんな感覚を発達させるからです。
また、今回、子育て支援に参加した学生たちは、一生懸命おしめを替えているお母さん達を見て、「私も、あんな風に世話してもらったのですね」と目をウルウルさせ、そこから大きく成長していきました。









